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ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2004年10月号

ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2004年10月号

翻訳:アドバンストレーナー 大空 夢湧子


 

10月              チャック・スペザーノ

10月は新たな始まりの月です。10月から11月初めにかけて訪れる「誕生」の季節は、長い間待たれていました。ここで起きる変化は、長い間取り組んできた方向に向かう着実な成長のしるしに見えるかもしれないし、何の前触れもなく突然起きた変化のように見えるかもしれません。いずれにしても、変化が起きることはあなたにとっては最も良いことです。
変化がますます大きくなりながらも順調な生活をする人は多いのですが、中には人生に行き詰まり、もうこれ以上今の状態を続けることができないと気づいている人もいます。変化はどうしても起こらざるをえないのです。今よりも、もっと良い方法が必ずあるはずです。今月は「誕生」の月です。行き詰って途方にくれている人にとっては、10月の恩恵がちょうどよい時にやってくるのです。今はラクに大きく前進できる時期なのです。殻が割れかけています。あなたが閉じ込められていた状態もすぐに終るのです。なによりも自分のプロセスを信頼してください。次のステップに到達する道はかなり予想外のものかもしれませんから。
ひどく行き詰まり、自分のやり方にこだわりつづけていると、あなたの魂は無理にでもあなたを前進させる道を提供するかもしれません。あなたは気に入らないかもしれませんが、今のやり方に強く固執しているあなたを動かすには、これが一番簡単な方法なのです。 あなたが連れて行かれた新しい場所は、苦労をしてでも行くだけの価値が十分にある所です。かなり絶望的な気持ちの人もいます。自分が閉じ込められたように感じて、何の希望もないように見えるでしょう。こういう時にはエゴが死を勧めますが、今こそあなたを生まれ変わらせてくれる「誕生」があなたを招いているのです。
自分が妊娠9ヶ月半なのだと想像してください。まさかずっと妊娠しているわけにもいかないことを、あなたはわかっています。すでに自分が家ほどの大きさにふくらんだような気がしています。そんな時こそ誕生によって、必要な安堵感と次の一歩がやってきます。妊娠している時に、誕生(お産)が次の一歩だとわかっていなかったなら、エゴはこれで一巻の終わりだと提案するでしょう。心情的な妊娠や、新しいステージ(段階)への誕生について、エゴは「死ぬことだけが出口だ」と率直にはっきり言うでしょう。長い間罠にはまっていると、脱出するには死ぬしかないと考えがちですが、心情的なお産も肉体的なお産のように自然なものであり、普通なお産以上によくあることなのです。

* より良い視点*
10月は、新しい考えや気持ち、恩恵の視点から人生を考え直すのにぴったりの月なのです。今月は、回想し、黙想し、ビジョン・クエストをするのが自然な月です。今まで距離があった人間関係や誤解していた関係を和解するための特別の恩恵があります。
10月は明快な月で、物事の本質をより明らかに見せてくれます。あなたが何に対処すべきであり、何は見逃してもよいのかがはっきりと示されます。自分自身についても、新たな明快さがあります。あなたの人生全体を眺めわたして、現在何が起きているのかを見てみることが役に立ちます。あらゆる人間関係についても新しい明確さがあり、何が必要なのかが明らかになります。
本来はあなたがしなくてもよいことなのに、役割として仕方なくやっている行動(実際の職業のことでなくても便宜上「仕事」と呼んでいます)のために、生気のない無感覚な感じにとらわれてしまうこともあるでしょう。役割としてやっている分だけ疲労困憊し、行き詰まり、燃え尽きてしまいます。自分がどんな役割を演じているのかをはっきりと認識することが大切です。自分ではやるべきだと感じてやっていることのせいで、あなたが疲れて死にそうになっています。
「役割」として生きるのではなく、純粋に心から与えることが、あなたにふさわしいのです。役割を演じるようになったのは、親があなたのニーズを満足させてくれなかったという昔の批判や憤りによるものです。そして、「親が本当はこうしてくれるべきだった」ということを示すために、今のあなたは自分の「仕事」として役割を引き受けているのです。意識のより深いレベルでは、あなたは神に対しても同じことをしています。役割だからする行動が決してうまく行かない理由は、神や親があなたや他の人の面倒を見てくれなかったことを責める気持ちが根底にあるからです。その結果として、あなたが自分ですべてをしなければいけなくなったのです。役割としてどのような行動をしていたとしても、あなたは自立的であり、相手の人との共依存の関係があります。役割を演じるのは自分の思い通りにするための口実であり、自分が前に進んでいない言い訳です。今のあなたの人生は、重いお荷物になっているかもしれません。次の一歩を踏み出して、呼吸し、リフレッシュしなければなりません。
自分がしている「役割」を見つけて、手放しましょう。疲労して燃えつきてしまったことによる怒りや、過去から引きずっている怒りを捨てましょう。あなたが引き受けた仕事は、あなたのものではなく、本来は神の仕事です。(自分の力だけで何とかしようと思わずに、助けを受けとりましょう。)次のステップを一歩踏み出すことにコミット(決意し実行)しましょう。誕生を迎えることにコミットしましょう。今よりも、もっとうまくいく方法が必ずあるはずです。新しい道がみつかるように、たえず祈りましょう。

人生・生活の過剰な部分は、あなたが無価値感と無感覚で死んだような感じを感じて、役割にはまっているというしるしです。ほとんどの人は、ハードワークのやりすぎと、それ以外のことをやりすぎるという悪循環に陥っています。「タオ・オブ・ピース」の中で老子は、「足ることを知らないことによって問題が起きる」と言っています。多くを欲しがりすぎることによって、大きな問題が起きるのです。足ることを知ったときには、つねに十分なだけのものがあるでしょう。10月には自然な恩恵があるので、私たちの過剰なところ、行き過ぎたところを調整するのを助けてくれます。今は、過剰なところ、余分なところを片付けて掃除するのにぴったりの時期なのです。

*本当の渇き*
今月は、スピリチュアリティー(霊的なるもの、精神性)への渇きが増す。
私たちは、スピリットとつながって神の声を聴くために、平和と静かなマインドを望むのです。精神世界の本を読み、瞑想、チャンチィング(読経),歌うこと、祈り、神に意識を向けることなどがしたくなるのです。自分は特にひとつの精神的な道や信仰を持っていないという人にも、このエネルギーは働きかけます。おかしな、道楽かお遊びのようなかたちになるかもしれませんが、それでも神を求めているのです。自分のプロセスに気づいていることが役に立ちます。そうすれば、自分が本当に捜し求めているものを追求することによって、対立し執拗で過剰だったところが、シンプルで、バランスがとれた満足できる状態になるのです。

今月は、あなたのスピリット(精神)のための時間を作りましょう。
あなたの心の本当の飢えを満たし、心の渇きを潤してあげましょう。今月迎える誕生は、心の故郷への帰郷です。本来の自分自身に戻ることであり、真実に戻ることです。スピリットに戻り、新しいレベルでのサポートを受けるのです。
古いやり方は終ろうとしています。そして、新しいやり方が始まろうとしています。このプロセスを信頼しましょう。あなたが、自分自身を誕生させているのです。

みなさまに祝福を

チャック

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