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ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2007年7月号

ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2007年7月号

      翻訳:ビジョン心理学トレーナー 大空 夢湧子


 

7月は明るくなります! ただし、まだ6月の名残があり、隠れていたストレスやうつ、執着が表に引っ張り出されてきます。気づきをもたないままそこにはまってしまうと、痛みや怒りやストレスを感じますから、心の平和を守るためにも気づきをもちましょう。

平和こそが、我々の人生の目的です。平和が愛と喜びと豊かさを生み出すのです。平和は、この世という「夢」から抜け出して、時間を超えた世界へと入る扉です。最終的に覚醒した時には、この「夢」はもはや意味を持たなくなるでしょう。

我々は、7月に、古い痛みや罪悪感を解放するために、再び、隠していた「暗いレッスン」を引きずり出すでしょう。そして、「暗いレッスン」は「光のレッスン」に変容していくのです。それを達成するためには、我々は(「暗いレッスン」を)表面意識で認識することを歓迎し、マインドの中で光を保ちつづけいる部分に(「暗いレッスン」を)渡さなければなりません。 暗いレッスンが表面意識に到達してストレスとして認識されたならば、それをハイアーマインドに渡して、光の方にもっていってもらうことができます。  

私は、ビジョン心理学のトレーナーたちには、彼らの個人的なヒーリングのためにも、転移と投影の原則をつねに思い出させています。転移とは、あらゆる痛みは過去の痛みであるということです。我々は、昔の状況に隠れていた痛みを、つねに新しい状況へと持ち込んで、遂にそのレッスン(教訓)を学ぼうとするのです。自分が完全に平和的になった時に、レッスンを学び終わったことがわかります。エゴは、昔の痛みを新しい状況と結合させようとします。一方、我々のハイアーマインドは、平和への道を示すことができるのです。  

投影とは、自分の周囲の世界の中の人や状況などのすべてが、自分自身についての観念の反映であるということです。つまり、自分の世界に悪者がいるとしたなら、それは自分の罪悪感を示しています。

世界そのものが、我々の原初的な罪悪感を表しています。原初的な罪悪感とは、意識の中の最大の罪悪感であり、無意識的な罪悪感や、暗い魂のパターンよりもさらに大きなものです。原初的な罪悪感は、人類の神との分離から生まれるものです。それはまた、神と分離したという出来事の痛みと罪悪感を(感じなくてすむように)切り離そうとして、意識を分裂させたことから生じます。罪悪感があまりにも大きくなりすぎてしまった時に、我々は耐えられなくなり、エゴは投影を創り出して罪悪感を隠そうとしたのです。そして、我々は集合意識から多元的宇宙(マルチバース)を吐き出しました。分離は罪悪感を生み、罪悪感が分離を維持させるのです。    

我々が進化してより完全な存在になっていくときに、潜在意識的な罪悪感(家族のパターン)から無意識的な罪悪感(魂のパターン)、そして原初的な罪悪感(我々が神から分離し、そうすることで自らの無垢さ・潔白さとスピリットの気づきを失ってしまったという夢)へとさらに深く手を伸ばしていきます。我々の癒しが更に深まっていくにつれて意識は高まりますが、そこで古い痛みの次のポケット(訳注:袋小路、囲まれた場所)に出会って、また意識が下がります。そして、それを引き上げて変容させていくのです。ヒーリングが完了した時には、さらに完全さ(wholeness)に近づき、より大きな喜びがあります。

人生とは、覚醒してワンネスに到達すること

人生は癒しのためにありますので、より完全さが戻ってくるにつれて、我々は覚醒してワンネス(一体感)へと至ります。これは平和の道です。罪悪感の中で外に投影した自分の一部を取り戻していくという、思い出し(リメンバー)再び一部にする(リ・メンバー)道なのです。  

7月は、「罪悪感─痛み─うつ」という深いポケットのいくつかが浮上してくるでしょう。あなたが癒しのためにこの機会を用いるならば、これもまたすべてが良いことなのです。   

今月のキーポイントは、
1)ストレスは、平和へのチャンスであるという気づき。
2)癒しの態度。私は、起きることすべてを癒しのための課題として使っていきます。
3)目標設定。私のゴールは平和です。わたしは、すべてのことを平和への手段として使います。自分がゴールに到達したかどうかは、完全な平和によってわかります。

転移と投影のヒーリングの原則を使って、「起きてくることすべてが自分であり、すべては自分の罪悪感を癒すためなのだ」と認識することができます。我々が、覚醒の中に求める報いのすべて、そして人生に望む限りの報いのすべてが、平和によってもたらされます。

7月に浮上してくる深いポケットは、原初的なものでないとしても、無意識層にルーツがあります。助けを求めれば、助けは我々のもとにあります。以下の文章は、すでに我々に与えられている助けを自分の中に受けいれるのに役立ちます。

あなたの問題で、彼(聖霊)があなたにミラクルを与えることによって解決できない問題はありません。ミラクルとは、あなたのためのものです。そして、あなたが今までもっていたすべての怖れや痛みや試練は、すでに取り消されています。彼(聖霊)は、それらのすべてを光のもとにもたらし、あなたに代わってそれらを受け入れ、それらはもともと無かったものであると認識しました。
彼が、あなたに代わってすでに明るくしていない暗いレッスンはありません。                                ア・コース・イン・ミラクルズ                          1966年11月12日

「ア・コース・イン・ミラクルズ」では、「自分は何も知らない」と知っている者だけが、 学ぶことができ、真実が示されると言っています。もし、自分は知っていると考えてしまうと、モチベーションを捨てて、学ぶことを止めてしまうからです。あなたが自分は知っていると考える時はいつでも、平和があなたのもとから     離れていくでしょう。それは、あなたが「平和の教師」を捨ててしまったからです。あなたが、「自分は知らない」ということを十分に認識した時はいつでも、平和があなたに戻るのは、あなたが「彼」に代わってエゴを捨てることによって、「彼」がそうするように招き入れたからです。

・・・あなたは想像できますか、心配や気苦労や不安がなく、どんな時でも完全に穏やかで、静かであるというのがどういうことなのかを? しかもなお、そのためにこそ時間が存在しているのです。 ただひたすらそのことだけを学ぶために。                                
 ア・コース・イン・ミラクルズ                       1966年11月12日

覚醒のための道は2つあり、そのどちらも、大いなる平和をもたらしてくれます。ひとつはゆるすことと、その他のヒーリングのメソッドによる道。もうひとつは、恩恵の道です。

  ゆるしに関しては、(他人をゆるしているように見えても、実は、)結局は自分自身だけをゆるしているということに気づきます。我々は、神から逃げ出して自分自身の世界で自分が神になるために作った夢をゆるしているのです。あらゆるストーリーは、「光」へと導いてくれるか、それとも、それを使って隠れ、自分を遅らせるためのものかのどちらかです。われわれは、すべての人、すべての事柄を継続してゆるします。われわれは、神をゆるします。我々は、自分自身をゆるします。我々は、人々、物事、状況をゆるします。    

恩恵の道では、平和的ではない出来事のすべてを見ればわかるように、「我々は何も知らない」ということを認識します。そして、それを(天に)引き渡して、我々のために取り消してもらいます。我々は責任をとりますが、即座にそれを天に任せて、もとに戻してもらうのです。

恩恵の道は、かなり簡単なのですが、我々は、人生が難しいもののように見せています。 優雅で恩恵に満ちた(grace-full)方法は、以下の通りです。
1.責任をとること。
2.自分は何も知らないことを認識すること。
3.あなたが完全な平和に至るまで、ゆるす、または天に任せる。

今月は、ストレスという深い穴に落ちないようになさってください。あなたが本当に平和になることができるように、あなたがする必要なことをして対処してください。

もし、「悪者」はいない(ただし、あなたが罪悪感を投影するために彼らが必要な時以外は)ということを、あなたが知っているならば、お互いにパートナーシップをもってやっていけるところまで、相手に歩み寄っていくでしょう。自分を遅らせ、前に進まない口実として誰かを利用することはやめましょう。何事も、平和への妨害として使うのではなく、平和に至る手段として使いましょう。

7月には、あなたが罠に陥りつづけたり、そこで消耗したりしない限り、驚きと愛と楽しみ、さらにはご褒美や宝物の時が待っています。 祝福された恩恵に満ちたひと月をお過ごしください。

チャック・スペザーノ
ハワイ、オアフ島ノースショアにて  2007年7月

 

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