ビジョン心理学ナイトライト・ニュースレター2018年12月号
12月はいつも、無意識レベルの問題がたくさん浮上する深い月ですが、今年も例外ではありません。9月から表面化し続けている私たちの人生のパターンを作っている問題や課題の深さは12月も変わりませんが、そろそろ私たちも、癒しとスピリチュアル(霊的)な実践によって、この深いパターンに取り組む術を身につけていると思います。
もし、あなたに癒しのチャンスがあるなら、何としてもそれをつかみましょう。今はバンカーにしゃがみこんでいる時ではありません。これは、実際にはあなたの自分に対する攻撃を投影しているだけであるのにも関わらず、自分が攻撃されているのだという考えをさらに強めるだけでしょう。世界はあなたの心を映し出す鏡であり、あなたは古くからの、そして古代からのパターンを自分の周囲に見ているだけなのです。
これは非常に忘れがちであり、一度忘れてしまうと、出来事を癒しに使う代わりに、自分が葛藤の一部になってしまいます。実はこのような時には、あなたがより完全になり意識が大きく飛躍するチャンスがたくさんあるのです。自分が今まで古い痛みと無価値観を隠すために補償行為をしてきた部分では、その防衛がはぎ取られる傾向にあります。
その下にあるのは古い喪失、落ち込み、そして過去に生き延びるのがやっとだった時の、まだ十分に修復したり癒せたりしていない部分なのです。古い見捨てられたような感じやみなしごのような感じが現れてきます。この「みなしご」というのは、家族を救おうとして家族の中で取る役割なのです。
しかし、それが成功することは、まずありません。その点では、やがてあらゆる種類の犠牲、病、虐待につながる「殉教者」の役割と同じです。私たちは今、マインドの中の隠れた場所をよく調べて、見捨てられた感じや望まれていない感じの両方を投影した場所を精査するよう求められています。
これらの経験は私たちが自立しているための言い訳で、潜在意識は私たちが感情的に家族を見捨て、いらないと思ったことを示しています。ここが、私たちの見捨てられた感じと望まれていない感じが始まったところです。これこそが、エゴが自らを拡大し、自立している為のやり方なのです。
私たちがどんなプロセスを越えようとしているにせよ、仏陀のようにこの世は夢であり幻想であると認識することで、霊的な癒しと祝福という2つのパワフルな癒しのツールを用いて、そのプロセスを早めることができます。次のような力づけの言葉を言うことができます。「これは幻想である。現実ではない。」または、「これには何の意味もない。これは存在しない。」
これらの言葉は強い意志とともに使い、天の助けを求めれば、玉ねぎの皮をむくように、痛みをもたらすものの見方が少しずつはがれて、高い意識に到達することができます。何かに直面しているときには、目の前の経験に向かって、喜びを感じられるまで何度でもこれを繰り返すことができます。
このエクササイズをやっている時に、最初に状況が悪化するように感じられたら、それは問題の根本が無意識レベルや集合無意識レベルにあると認識することが重要です。私たちは自分について考えていることだけを見たり経験したりしています。人生に登場するすべての登場人物のキャラクターや状況は、自分とはこういうものだと考えていることをあらわしているのです。
私たちは、自分の過去の自分、時には大昔の自分で、世界を埋め尽くします。今日の慢性的な問題は、深く否認して防衛してきた太古からの頑固さ、悪い態度、そして権威との葛藤を現しています。これらが現在のみじめさや破壊や慢性的な病気の根本にあるものです。今すぐにでも、このレベルを癒すように求められているのです。
これらは防衛によって隠され、否認され、重層的なマインドの下の方にしまい込まれています。これが表面化することはめったになく、多くの場合、闇のアストラルにエサを与えられています。これは私たちの太古からのエゴの有害なエネルギーで、時には悪霊、悪魔、闇の神として現れたものです。
しかしそれは、キリスト教で言う「ザ・フォール(堕落)」の後に、光に背を向けて分離の夢に落ちてしまった私たち自身のネガティブさでしかないのです。ほとんどの人は、マインドのこの部分について知りたくもないと思っています。ここは、光を隠した魂の闇夜でいっぱいです。気づきを持ち、天の恩恵に頼ることができれば、この部分は大きな報いがある領域なのです。
また別の素晴らしい癒しのツールは、祝福です。祝福がなければそこには批判があり、それは私たちのすべての苦しみのもとになります。自分の外側に見えるネガティブなものは何でも、私たちが自分自身について持っている観念です。これは自分自身の投影であり、本来は祝福に値するものです。自分の周囲のネガティブな人々は自分自身についての古い観念、または太古からの観念を現しています。
私たちはその人々を祝福し、自分自身をも祝福することができます。ネガティブな状況は、たくさんの人と私たちの否定的な自己概念を映し出しています。私たちはこれらの状況と人々を思い出すたびに繰り返し祝福することができます。それ以外は批判であり、その人たちに対する攻撃です。
攻撃と批判は葛藤をもたらし、私たちの罪悪感と権威との葛藤、そして優越感を持ちたいという気持ちを隠しますが、それを持っていると優越感と劣等感の悪循環に陥ってしまいます。誰も、何も援助なしで向上する人はいませんし、祝福はすべての人に流れをもたらします。助ける人と助けられる人の両方に、真の違いを創りだすのです。
先月はネガティブがもう少しで噴出するところでしたが、破壊的な大変動のエネルギーは変容しました。しかしこの原稿を校正している今の時点で、まだ地球全体のカタストロフィー(大惨事)のエネルギーが56%程度残っています。愛・信頼・変容に対する怖れに直面し、たくさん癒せば癒すほど、この可能性は解除され、やがては完全に消滅させることもできます。
これは集合無意識の問題で、地球にとってポジティブであれネガティブであれ、極めて重要なものです。これは、私たちの人生における重要な出来事となるかもしれません。これは大惨事か、世界の大変動にさえなるかもしれず、しかしア・コース・イン・ミラクルズに書かれているように、「こうである必要はない」のです(これはより偉大な力づけの言葉です。)
大惨事は天の私たちへの意志ではなく、私たち自身も表面意識ではそれを望んではいません。これは私たちと地球にとって、上昇か下降かの分岐点となるかもしれません。私たちが愛し、手をさしのべる代わりに自分たちの罪悪感や批判を投影したせいで、このレベルまで積みあがってきた、たくさんの攻撃と怒りがあるかもしれません。
12月に起こることが、残りの人生を定義するポイントになるかもしれません。今こそ自分のマインドを奮い立たせ、天の恩恵とミラクルを受けとってこの闇の可能性を変容させる時です。これは、何百もの過去世のカルマを溶かすことができる時にもなりえます。私たちはマニフェストの能力を、愛と幸せと許しとミラクルのために使うことができます。これが天の計画です。
このチャンスをものにしましょう。私たちのマインドをキリスト、仏陀、観音の意識に合わせ、癒しと変容とミラクルをもたらす力を超大型にしましょう。平和をもたらす人(ピースメーカー)となり、時間を節約する人(タイムセーバー)になりましょう。この時を、くつろいでつながる時にしましょう。憎む代わりに赦しましょう。憎しみは、自己嫌悪をもたらします。そして誰かに向ける気持ちは、自分自身を含むすべての人に向けていることになるのです。
今は重大な時であり、大きなチャンスです。必要な癒しを行い、どんな問題の爆発も軽減させるか完全に変容させてしまいましょう。12月の中旬以降に起こることはすべて、中旬に起こることに私たちがどれだけうまく対処したかによって変わるでしょう。下旬からは、良くも悪くもすべてが変わります。良い方に向くようにしましょう。
ヒーロー、殉教者、スケープゴート(問題児)、道化師、みなしごといった古い家族の役割に捕まらないようにしましょう。それはうまくいかないのです。痛みを取り込んだり飲み込もうとしたりしないようにしましょう。それはあまりに大きく、私たちは、あなたを失うことになるかもしれません。その代わりに天や周りの人々とパートナーシップを取り、より良い道を進みましょう。私たちの今の癒し、レッスンを簡単に学ぼうとする意欲、そして変化への勇気を持った結果として、12月中旬を何も悪いことの起こらなかった月にしましょう。
12月中旬は集合無意識によって世界にUndoing(破壊)がおこるのではなく、真摯に助けを求めることで精霊とタオに任せて霊的なUndoing(なかったことにする)をしてもらいましょう。タオとは、ワンネスに向かって展開していく宇宙の流れなのです。愛する人々のために、その川が私たちの中にも流れるのに任せましょう。
シートベルトを締めて。大きなものは小さく、小さいものもせいぜいしゃっくりぐらいで済むように。天はあなたを頼りにしています。あなたが愛している人々は、あなたを頼りにしています。あなたが自分には不可能だと思っていることでも、天と一緒にやればなんでもありません。この時を意識の自然なアセンションの時にしましょう。
あらかじめ警告されれば、前もって準備ができます。たった一人の人が、純粋に自分を捧げる人でありさえすれば、今月は全員にとって何もなかったひと月にすることが可能です。今、すべてを賭けて、分離した自立やエゴにではなく、愛に、そしてあなたが生まれてきたその目的のために、すべてを与えつくす時なのです。
祝福しましょう。赦しましょう。援助しましょう。マニフェスト(実現)しましょう。ハートの全てを尽くして、真実を望みましょう。マインドのパワーを信頼に向けて、12月に可能なすべての誕生を簡単に経験できるようにしましょう。ミラクルを願い、そして自分がそれをもたらす人になるということをマニフェストしましょう。あなたはその肉体ではなく、肉体とは、あなたが最終的に自分が永遠で無限のスピリットなのだと知るまでの間、この人生というビデオゲームの中で意識を上昇させていくための乗り物に過ぎないということを知りましょう。
自分のマインドを天に預けて、ネガティブな環境下で起こったねじれをほどいてもらいましょう。毎朝毎晩、どんな1日にしたいか、どんな12月にしたいかをマニフェストしましょう。天は私たちの味方です。私たちも天の味方になりましょう。
P.S.
この草稿を書いたのは半月以上前で、それ以来、癒しが起こるのを一つ一つ丁寧に見つめてきました。私たちがステップアップして変容するにつれて、災害の可能性は非常に低くなりました。私は今、私たちが平和な12月を歩み、完全にではないものの、新しい平和な時代が始まりつつある時となることを信頼できるようになっています。12月が、祝福と嬉しい知らせで満たされますように。そして、あなたの自己愛が100%にまで高まり、喜びを分かち合って犠牲を取り払うことができますように。
ナイトライト・ニュースレター
2018年12月
シンガポールにて
翻訳 春日井しの 栗原弘美