ビジョン心理学ナイトライト・ニュースレター2019年2月号
2月の初めから3週目までにかけて、私たちは、自分自身を自由や真のアイデンティティから遠ざけておきたいがため、問題や課題が必要だと思い込んでいたところに取り組みます。私たちは、自己欺瞞や痛みや被害者のストーリーの上に築き上げたアイデンティティを防御し続けてきたのです。
しかし、少しでも意欲があれば、2月は、私たちが今まで本当の自分になれないかもしれないという怖れのため、また自由になることを怖れていたために執着してきたものの大半を、取り除いて癒すことができる時です。その結果私たちが取り戻すことができるのは、「うまく周囲に適応するにはこんな自分は危険だ」と思って拒否し、批判し、抑圧してしまった部分です。
自分自身のこの部分を拒絶するに至らしめた執着が何であれ、それを受け入れて許し、手放し、自分の中に統合しなおすまで、私たちは自分で自分を牢獄に閉じ込めたままでしょう。2月の最終週は決済の時期で、自分で自分にかけたこのような罠を解くことができます。自分を知り、本当の自分であろうとする人は、1月にすでにこのプロセスを始めているでしょう。
私たちは自分を批判し、責めてきました。私たちは、誰かが自分に対して犯したわけでもなく、自分が起こしてもいない「犯罪」によって、自分を拷問にかけ、罰を与えてきました。これはすべて、自分の天命や自分がこうだと思っている自分についての怖れから仕掛けた、自分に対する陰謀でした。私たちは孤独と怖れと罪悪感と被害者意識を土台としパーソナリティを形成し、その痛みを隠すために補償行為をしていたのです。
2月は、より大きな平和とより大きな愛を経験する月となりえます。2月を真に生きたならば、私たちは内側と外側の両方の面で新しい領域に向かうことになります。冒険心を保ち、完全に自分自身を賭けてみましょう。
2月に私たちはさらに、お金、豊かさ全般、愛において私たちを前進させてくれるステップを進んでいくこともできます。パートナーや子どもたち、家族、周りの人々に与える愛によって、聖なる愛を、そのミラクルと超越と発見とともに、私たちの人生に招き入れることができるのです。
その結果として時間が短縮できるので、私たちは地上の天国へと続く目標に到達するのがずっと早くなります。道に迷わないよう、内なるガイダンスを信頼して、行く手を示してもらいましょう。今月は何度も、内なる勝利の喜びと祝福につながることができるでしょう。祝福は、時間のよい使い道です。というのも、真の自分を知るにつれ、祝福が私たちの成功をより強化してくれるからです。
2月と3月の両方で認識すべき重要な側面があります。私たちの中には、世界を救うというとても重要な使命を持って地球にやってきた人々がいます。その人たちは聖別された人々です。しかし、御多分に洩れず、彼らもまた天の呼び声に対して臆病で、うまく溶け込めるようにほかの人と同じように振る舞うことでまわりからの承認を求め、何かの出来事を使って呼び声が聞こえないよう自分から隠していました。
彼らは人生を課題や困難に満ちたものにさえしました。ですが、これからの2か月間、その人たちは、自分が真に祝福されていると認識し、人生が宝船のようになるに任せることを求められています。そうすれば、彼らは割り当てられた任務を成し遂げることができるのです。
それはその人たちにとって今までの経験の中で最も困難なことかもしれませんが、この上なく真実でもあるはずです。もし私たちが自分自身に対しても天に対しても真実でいたなら、どんな状況であっても幸せでいることでしょう。これは、私たちの役目の極めて重要なところであり、これこそが世界全体を助けるのです。
人生で痛みや困難がある部分には、両親への隠れた復讐があり、そしてそれは世界や天に対する復讐にも引き継がれているのです。ですが、これは単に、自分が本来の自分になることへの怖れにすぎません。
ア・コース・イン・ミラクルズには、私たちが自問すべきたったひとつの質問は「私は、父なる神の私への意志を知りたいだろうか?」であると書かれています。父なる神はその意志を、イエスに現しました。というのも、イエスがそれを望んだからです。そしてキリストは、すでに神から与えられていたものを知りました。
私たちは神の最愛の子どもたちです。エゴの無価値感と自己攻撃には、真実である面などひとつもありません。私たちは、この無価値観のせいで自分に降りかかる厄介な出来事すべてが示しているように、自分にひどい扱いをしているのです。
今日、そして今月は、私たちが神の宝物であることを学ぶことが重要です。そして神の宝物として自分を扱い、エゴが私たちを争いや欠乏や痛みの中にとどめておくために使っている無価値感をすべて手放しましょう。これらの感情は真実ではありません。私たちは神の最愛の子どもたちなのです。私たち自身を、神のまなざしで見てみましょう。
2019年2月
ハワイ カハルウにて
翻訳 春日井しの 栗原弘美