ビジョン心理学ナイトライト・ニュースレター2019年7月号
7月は、対照的なことがたくさんある月です。気の置けない仲間との集まりを楽しむ時でもありますし、また人によっては集中的に癒しと気づきに取り組んだ結果、新たな展望やより偉大な愛が開かれるような時でもあるでしょう。
一方で、世界はますます混沌としてきます。自分が絶対に正しいと信じている者同士の利益の衝突が、対立を招きます。より多くの無知、汚職、貪欲が明るみに出るでしょう。鬱の神が祝杯を挙げているようです。
癒しの道を歩み続ける以外に、違いを作り出せる唯一の方法は、「私たちの人生は学びのためのビデオゲームのようなものであり、学んで変容するにつれて、人生は変化し向上するのだ」と気づいていることです。
悲惨な世界に必要とされているのは、新しいレベルの天とのパートナーシップです。私たちがこのかけがえのない天との関係性を再認識するにつれて、鬱の神は消えていきます。そして私たちは新しい展望、つまり霊的な展望を得ることができるでしょう。
世俗的な成功はいいものですが、それをあの世まで持っていくことはできません。喜びや愛のさりげない心地よさは、私たちの日常の中にいつもあるのです。私たちは人生の3分の1かそれ以上をエゴを構築するために費やしてしまいますが、実はそのエゴというのは自分と他者、自分と天との間、あるいは自分自身との間を隔てるすべての壁なのです。
もし、あなたの人生ゲームに霊的な側面を加えたら、新たな展望を持つことができます。あなたはより高いレベルでゲームをプレイすることができるでしょう。あなたは愛が何よりも重要だと理解し、あなたが他者を責めるときはそのことで自分自身を責めているのだと分かるでしょう。なぜなら、あなたの非難はあなた自身の隠れた罪悪感そのものだからです。
霊的な領域では、これらはあなたを陶酔させては幻滅させる世界、戦いと喪失の世界に閉じ込めておくためのエゴの幻想です。7月は、あなた自身と天からの愛がひとつになることで、またまやかしの幻想を超えたその先を見ることができるというあなたの信頼によって、簡単にミラクルのあふれる1カ月となりえます。
ミラクルとは、今まで抑圧してきてしまった、私たちが受け継いでいた遺産です。今月は、この遺産を自分のものとして受け入れ、人生の新しい幸せな1章を始めましょう。
私たちは死の世界に生きていますが、私たちが進化するにつれて、ここは天国のような世界となりえます。私たちが、天と自らが作り出した地獄との間で立ち往生している間も、うれしい変化によって自らと他者を引き上げるよう、ずっと呼びかけられているのです。
私たちは、天との約束を守って、周囲の人々や世界を助けるように呼びかけられているのです。天は常に、恩恵と導きとミラクルによって助けてくれています。それが、天というものの本質なのです。ですが、私たちも神を助けることができます。神の子を助けることによって、神を助けることができるのです。
「兄弟たちを平安のうちに眺めなさい。そうすれば神はあなたからの贈り物に感謝して、あなたの心の中へと急いでやってくるだろう」(『奇跡のコース』第十章V.7:7)
あなたが外界で成功しているなら、人生が拡大していくでしょう。あなたが内面的に成功しているなら、あなたは天との個人的関係をより強固に築いていくことで、自分と他の人の人生のため(収入など)生計の手段、勇気、奇跡を受け取るでしょう。
恩恵があなたを支えます。愛があなたに美しさをもたらします。今月は、あなたが他の人を救うために貢献すると約束したことをすべて思い出す月です。あなたが傷ついた時はどれも、あなたがその相手を救い出すと約束したその人に会っただけだったのです。その人たちはあなたに助けを求めていたのです。もしあなたが、その人々を救い出さなかったら、あなたが彼らの痛みを引き継いでしまいます。
私たちの痛みは、分岐点を現しています。私たちが他者を助けるという約束を守ることもできたのに、代わりにそれを分離して自立するための言い訳に使った、その分岐点です。私たちは今も道を外れたままでいることで、その時の間違いのツケを払っています。その分岐点に戻って、私たちがちょうどその状況で発揮するためにやってきた魂レベルのギフトをはぐくむまで、そしてその時に受け取るはずだった天のギフトを受け入れるまで、それは続きます。
私たちがその当時の状況の中に戻って、全く新しいレベルで他者との絆を取り戻すにつれて、私たちの痛み、断絶、怖れ、不十分さ、喪失、罪悪感、見捨てられた感じ、拒絶が解放され、それはその状況におけるすべての人を救うでしょう。すると、より平和と完全さが戻ってくるのです。これはより大きな愛と自己愛をもたらします。
人生がミラクルでいっぱいになり、あなたの愛が天からの恩恵のように満ち溢れますように。
ナイトライト・ニュースレター 2019年7月
オアフ島、ノースショアにて
翻訳 春日井しの 栗原弘美