ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2003年10月号
ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2003年10月号
翻訳:アドバンストレーナー 大空 夢湧子
10月 入り口-gateway- チャック・スペザーノ
ナイトライト ニュースレターの目的は、その月にどんなことが可能なのかについてヒントを提供することです。
*10月は重要な月です。これからのさらに大切な月の前奏曲です。今月は、意識の扉が開いています。もちろん、勇猛果敢な人にとってはいつでも意識の入り口は開いているのですが。あなたが完全にコミットメントしているならば(固い決意を持って臨んでいるならば)、自分自身の意識の入り口を見つけることができるでしょう。集合意識を突き抜けて自分の意識の入り口を掘り進み、魂の故郷に至る道を見出すでしょう。今月は扉が開いていますから、もしその先へ進んでいくならば、それは一段高いレベルの意識へのイニシエーションとなるでしょう。イニシエーションとは、意識が高まり、新しいレベルのパワーや才能が開花することです。かつて人類の意識が、一体感から分離感へと後退してしまった時に失われたものの一部を、今取り戻すことができます。それはまるで、気づきとビジョンを上のレベルに引き上げてくれる「ミニチュア版の悟り」のようなものです。
それでは、どうすればイニシエーションを手に入れることができるのでしょうか。実は、イニシエーションをもたらす意識の入り口はいくつかあるのです。
*まずは、あなたがどの分野で意識の入り口を探すにしても、今まで以上に自分自身を与えることが必要です。
自分自身を与えるチャンスを提供してくれるのは、瞑想、人間関係、美、奉仕です。たしかに、平和を目指して瞑想に専念することによって、さらに大きな天の恩恵への扉が開かれます。自らの内なる声を聞くことによっても、同じ効果があります。人間関係では、献身的な愛情を注ぎ、誰かに自分から与えることによって意識の扉が開きます。許すことや親切な行動によっても、意識の入り口が開きます。また、輝くような美しさを経験して心がぱっと開く場合もイニシエーションが訪れます。究極の可能性としては、だれかや何かに対して慈愛にあふれた奉仕をすることでイニシエーションが訪れることがあります。意識の扉・入り口が、あなたの真実を教えてくれます。私達はだれも、やがていつかは自分のすべての才能(ギフト)やパワーや気づきを実感するでしょうが、それがいつになるのかが問題なのです。早く始めれば始めるほど、人生が進化していきます。自分の才能やパワーや気づきを認識した時に、いわば全世界が一緒に前に進み、この世に存在する多くの苦しみが少し和らぎます。
ハワイの前回のアプレンティスシップ・セミナーで出てきたテーマは、自分が成功するのを阻んでいるのが、成功をもたらすパワーへの怖れであり、またパワーを濫用することへの怖れだということでした。あなたが現在どの程度の成功を収めているのかは、自分がどのレベルのパワーを持つことを自分に許しているのかと関係しています。今月、より大きなパワーが私達に提供されています。チャンスが私達のドアをノックしています。賢くなりましょう。躊躇するのはやめて、扉を開きましょう。
*ひとつのサイクルが終わりを迎えています。
ひとつのサイクルが終る時、そこには未完了の出来事を完了させる機会があります。まだ痛みが残っているならばそれを感じましょう。新しい道が、自ずと現れることができるように。
今までのサイクルであなたが成功していてもいなくても、可能な限りでそこから収穫を受け取ることが必要です。自分がこれまでに達成したことを祝福し、今何が必要とされているのかを認識し、過去は手放しましょう。それができると、新しいサイクルの恩恵によって、移行期を通じて楽に、いままでよりもずっと高いレベルで、新たなサイクルを始めることができるでしょう。
*現在私は、カナダで「成功した人生を生きる」という7日間のセミナーを行っていますが、初日パワフルなスタッフ・ミーティングでスタートしました。最初のスタッフ・ミーティングは、普通そのセミナー全体のテーマを示してくれるものです。私達のフォーカスパーソンになった人が、「忙しすぎる」という問題について語りました。
忙しいという状態の下には、3つの観念の体系があり、お互いに支えあっていました。その観念とは、
1)私は、取るに足らないちっぽけな人間で、自分は十分ではない。
2)欠乏-足りない。
3)私は見捨てられた。
忙しさと、その下にある観念の体系が悪循環になり、そのために自分の内面からのガイダンス(導き)や、答えやインスピレーション(直感・ひらめき)の声が聞こえにくくなっています。自分の内面にあるガイダンスは、私達が耳を貸すのをじっと待っているのです。私達は、どうしても神さまの声に耳を傾けたくはないようです。「神さまは、私達とは違った計画を持っているかもしれない。神さまの計画に従うと何かを失わなければならない」と私達人間は考えているのです。私達が、「自分は取るに足らないつまらない人間だ」という観念を持っていると、自分の存在の大きさをやたらに証明しようとするものです。私達人間にとっての最大かつ究極の競争とは、神さまとの競争です。「神さまは、ちゃんとやっていないではないか。神さまは私達をこんなにちっぽけな存在に作ったから、人生でする必要のあることができないではないか。神さまは、人間に十分に与えてくださらなかった。神さまは、人間を見捨てたんだ。」というのが、私達の言い分です。私達は、神さまを告発して、「自分の方が神さまよりよっぽどすぐれた神になることができる」と主張しているのです。神との競争をしないという選択は、つまりは単純に内なる答に「耳を傾ける」ということです。私達に道を示してくれる声を聞くということなのです。
*答は自分の内側にあります-それに耳を傾けるのを怖れさえしなければ。成功というのは、すでに自分の内側にあるのです-自分のやりたいやり方とはまったく違う方法に耳を傾けることを怖れないならば。自分の内側の答によく耳を傾けるべき時がやってきました。意識の入り口に入る時がやってきたのです。今は、自分が力づけられる時、エンパワメントの時です。それによって、今度は人を力づけることができるのです。すべてのパワーとは結局は神の力なのだと認識できるならば、決してパワーを怖れることはありません。
暖かなアロハの心をこめて
チャック