ビジョン心理学ナイトライト・ニュースレター 2015年5月号
5月は花が咲く月。ですから行き詰まりの人生から、より大きな愛のある、美しく、やさしく、香しい、花咲く人生への転換もあるはずです。それが実現するのは、友人や家族や恋人たちとの親密な関わりの中です。5月は恩恵が豊富で、絆と自由、「根」と「翼」を祝福している月なのです。翼の無い根にはうんざりさせられるし、根の無い翼ではつながりのない独りよがりになるでしょう。
5月には、人生のパターンを反映するセックスの古いパターンを、真実という視点からもう一度見つめ直すことになるでしょう。セックスに関する心痛や傷は、家族を助けるために自分を犠牲にしているか、あるいは両親に仕返しする試みだ、という理解が深まるでしょう。セックスに関する自らの魂の目的を避けるために、どのように自分の傷を利用してきたかがわかるでしょう。
魂の目的とは、愛の表現手段としてセックスを活用して、無邪気な清らかさと自然さに導くことだったのです。つまり
自分に起きたことすべてに自らの責任があることを理解するなかで、がつがつ手に入れよう、奪おうとすることを止めるのです。そもそも手に入れようとすると、ハートブレークや復讐や破れた夢、人生への諦め、罪悪感と無価値感、自分の価値を下げることにつながります。セックスは人生そのものを反映するからこそ重要なのがわかります。ただしセックスを競争や攻撃や自己攻撃のために使うと、私達は無邪気さと愛らしさを失うのです。自分が無実であることと愛らしさを失うと、セックスが抑圧されるか、または誇張されるか、その両方になります。
セックスとは、まるで炭鉱の中のカナリアです。有毒ガスがある場合、最初にやられるのがカナリアです。家族に絆が欠けていると、エゴの潜在意識的な罠であるエディプス・コンプレックスをもつようになります。その目的は、セックスと親密感と成功と豊かさを止めることです。エディプス・コンプレックスはひとつの「陰謀」(コンスピラシー)ですが、陰謀とはすべて、エゴに仕掛けられた慢性的な問題です。陰謀とは、まるで出口がないように見せかけるのが目的です。エディプスの陰謀は、罪悪感の源になり、つねに噴き出しています。エディプス・コンプレックスが原因となってもたらされるものは様々です。たとえば三角関係や裏切り、性的な空想と罪悪感、パートナーに対する嫌悪感や無感覚、だれとも付きあわない状態、距離をもちつづけるためにケンカが絶えず、相手と距離を保ちながら時にセックスを使って劇的に仲直りすることなど。
この時期にセックスに関するまったく新しいレベルの気づきと真実が出てきますが、それは私たちを開放するためです。性的な関係がうまくいっている人たちは、セックスが別に大きなことではないのを知っていますが、性生活がまったくない、いわば日照り状態で停滞している場合は、傷を使ってコントロールし自らの人生の目的から逃げようとし、性的な空想の罪悪感におちいり、セックスをとても大きな事だと考えるあまり抑圧することになります。
セックスとは本来はパートナーとのコミュニケーションとつながりの架け橋になるはずです。セックスは人生やリレーションシップを反映するので、リレーションシップを通してつねにコースを修正することが必要です。
5月は関係性が拡大する月になりそうです。そのなかでセックスは今月恩恵によって焦点が当たるエリアのひとつに過ぎません。
5月はリニューアルの月になるはずです。私たちは本来、神さまの腕の中で安らぎ、若返り、自分の一部が復活することもあるでしょう。あなたにちょっと時間があるときに、ご自分が神さまの腕の中で赤ん坊のように抱かれているのを想像できるでしょう。あなたの悩みや心配が溶けて無くなります。あなたの攻撃や批判や計画という防衛を捨てましょう。それらは肉体というアイデンティティーに固定させて、自己攻撃を生み出すからです。すべてを手放して、天があなたのためにもっている保護と安全ともっとも高い愛情のなかで休んでください。真実と思いやりの前で、自分の小ささを手放しましょう。私たちが自らの子供たちを必要としているように、神もまた私たちを必要としています。私たちは神の子供たちなのですから。今月は神さまの腕の中で安らぎ、蘇生し、なぐさめられ、やさしい恩恵の祝福を受けましょう。
5月はこれまで隠されてきたことが明かされる月です。自分が閉じ込められているという幻想の中に生きるのではなく、真実が私たちを癒し、開放するはずです。私たちはこれまで恐怖心から支配とコントロールを使い、他の人たちを牢獄に閉じ込め自分が門番になっていたのもまた明らかになるでしょう。
5月には、2015年のテーマのいくつかが新しいレベルで戻ってくるでしょう。切り離された感覚がよみがえり、自分には与えるものは何も残っていないと感じるでしょう。再び、岩壁の横にいるような感じで、気前の良さが生まれてくる気持ちもハートのなかに残っていないのです。今年はハートの年であり、このような問題を脱出するための恩恵が与えられています。中には、このような場所に近づくと、自分がどれだけ破産した気分なのかをパートナーに悟られないように、喧嘩を始める人たちもいます。なんとか誤魔化そうとする人たちもいますが、そこには本物のみずみずしさも親密感も無いので、パートナーにすぐにバレます。もしくは、この大昔からの切り離しを補うために、沢山の事をやろうとしますが、自分のハートを感じられないので、そこに心を込めることができないのです。あなたがそんな気分の時はいつでも、自分が岩の崖の内側にいると想像してみてください。そして、あなたの愛とパートナーに与えたいという願いに導かれて、砕け散る崖の中から脱出してください。そうなった時に、あなたは新しいレベルの愛とハートが開くでしょう。
もう一つ5月には先月の繰り返しの部分があります。暗雲のような荒廃した気持ちと惨めさや無力感が引き続き発生する人たちがいるでしょう。それはまるで「魂の闇夜」(スピリチュアル・エマージェンシー)のような感じさえするでしょう。くり返しになりますが、ここでもまったく新しいレベルの意識が誕生することが可能なのです。あなたの親しみを感じる天上界にいる友達のような存在を呼んで、あなたがこの人生で何歩ぐらい自分のセンターからずれているのかを質問してください。何歩ずれているとしても、あなたをこの人生のセンターに戻してくれるように頼んでください。そこは安らかで、自信があり、無邪気な場所です。
もし完全に安らかな感じがしないならば、それは「闇夜」を表していて、あなたがこれまでの人生でセンターからずれたところを元に戻すことができるのを示しています。あるいは過去世で堕ちてしまったところで、あなたがあまりにもセンターからずれて、堕ちただけでなく、結果として命を失ったところなのです。そこを今回復することが可能なのです。
天にいるあなたの「友人」に頼んで、暗雲の中からあなたをひっぱり上げて、あなたが堕ちてしまった場所に連れ戻してもらいましょう。もしそれが過去世のことならば、自分が男性だったのか女性だったのかを質問してみてください。そして、その人生であなたが堕ちて亡くなる前に、センターから何歩ずれてしまったのかを質問します。あなたが再びそのレベルにまで引き上げられた時に、あなたの「友人」にお願いしてその人生でのあなたのセンターに連れ戻してもらってください。そのセンターの中にいることを大いに楽しんだ後は、あなたが小さな赤ちゃんになり、その「友人」の腕に抱かれ、全面的に愛され大切にされていると想像してください。すべての攻撃や批判や計画を棄ててください。なぜならそのすべてが、天をはね返すための防衛として使われているからです。愛されて腕に抱かれている赤ちゃんのようになって、若返ってください。それが完了した感じがした時に、パートナーを招き入れて、あなたと一緒に赤ちゃんのように抱っこされて幸せそうにのびのびとしてもらいましょう。
みなさんに神聖なる存在の恩恵と女性性の美しさと愛される性質と男性性の気前の良さがあることをお祈りしています。
ナイトライト・ニューズレター
2015年5月
ハワイ、カネオヘにて