ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2005年11月号
ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2005年11月号
翻訳:アドバンストレーナー 大空 夢湧子
今月は大きな可能性の月です。しかし、一方では、危険な生き方の月でもあります。可能性に関しては、マインド(意識)の大きな力が出現しつつあります。マニフェスティング(願望を宣言し現実化すること)には単なる目標設定の10倍のパワーがあり、コミットメント(何が何でもやり通すという覚悟)には選択することの10倍の威力があることはすでにわかっています。さてここで、深層意識のマスタリーの領域の「願望実現の宝石(wish-fulfilling gem)」と呼ばれている部分が現われつつあり、それにともなって「自分が望むことはどんなものでも手に入れることができる」という知識がもたらされます。人々は伝統的に、願望実現の自然なパワーに怖れおののき、その力を誤用するのを怖れるか、はたまた家族や世の中の人が苦しんでいるのに自分だけ幸運に恵まれることに当惑するかのどちらかです。自分には願望実現のパワーがあると知っている人でさえ、滅多に使おうとはしません。しかし、その状況は変わっていくでしょう。怖れと当惑というエゴの罠も永遠に我々を止めていることはできないからです。
今月は、エゴが我々を掴む力がかなり緩みます。この変化を怖れることはありません。エゴなんて、実はとるにたらないものです。我々がエゴに力を注いで、自分のパワーを歪め自分が無力であるかのように見せているだけです。我々が正しい方向に向かえば、我々を守っているガイドが自然に守ってくれます。「願望実現の宝石」とはダキニ(DAKINI)であり、マインドの太古からのパワーで、このパワーは時に神格化され擬人化されてきました。(訳注:DAKINI梵語。だ荼き吉に尼天。夜叉の類で、その法を修するものには自在の力を与えるといわれる。日本では、その本体を狐の精とし、稲荷大明神・飯綱権現などと同一とする)実はこのパワーは、我々が自然に生まれつき持っている伝統的な力です。全身全霊で何かを望んだ時に、このパワーが発揮されます。「ア コース イン ミラクルズ」が述べているように、全身全霊で何かを望むということは、創造することなのです。自らの「願望実現の宝石」を受けとめることは、その力を実現化することなのです。
「願望実現の宝石」という魂のレベルのギフト(才能)に加えて、以前にも増してミラクル(奇跡)の力と、自分がミラクルを創り出す能力への気づきが人々の中で高まっています。ミラクルを創り出す力もまた、我々が自然に生まれつき持っている伝統的な力です。ミラクルが起きるのは、我々が愛と信念を通してミラクルを与えることを導かれるからであり、天の愛が我々を通して流れ出し、この世の法則を変えるからなのです。我々の持っているミラクルの能力は、そのほかの多くの魂のレベルのギフト(才能)と共に、無意識の最も深い部分に抑圧されています。我々は今、それらの才能に気づき始め、その才能が日常的なものになる可能性を感じています。「ア コース イン ミラクルズ」とその周辺の文献によると、 我々の意識がミラクルを生みだす準備ができていることが、来るべき年に全世界の意識を変革する助けになると示唆されています。それは、ミラクルによって意識の進化の一千年分の時間を節約することができるからです。もし十分な数の人間がミラクルマインドを持てば、この時期に意識の変革が起こりうるのです。また、多くのマスターたちが、意識変革をもたらすのを助けるために、この時期に地上にやってきているとも言われています。 願望実現のギフトとミラクルをもたらすギフトは、我々が過去から引き継いだ生まれつきの、スピリチュアルな遺産です。ほとんどの人は、今まで自分が目立ってしまうことをただただ怖れてきましたが、これから「友情の時代」がやってくると、それも変って行くでしょう。その時期は、次に訪れる「友達同士が助け合う時代」の前奏曲です。
「ア コース イン ミラクルズ」からの引用をいくつかご紹介します。 自分を必要としてくれる友人のために、自分がステップアップしてより大きな存在になり、プラスの違いを作る助けになります。 自分のギフト(才能)や天命を受け入れるのは、自分だけのためではありません。 しかしながら、自分を数に入れなければ、物事はうまくいきません。 我々は、家族や友人への愛情によって奮起し、立ち上がってプラスの違いを作ろうとするものです。
我々は元に戻る旅に一緒に出発し、一緒につづけながら兄弟たちを集める。
我々の強さが大きくなるたびに、すべての人に強さが提供され、それによって、その人たちも自らの弱さ を脇に置いて、彼らの強さを我々に加えることができる。 ア コース イン ミラクルズ
コースは、ステップアップしなかった場合の結果についても語っています。 次の文は、私の記憶しているままにご紹介します。
苦しみ、死に向かう人々が、あなたを見て、その目が「あなたなら私を
助けることができたのに」と言っていたならば、あなたはどうするでしょうか?
今は、「友人同士が助け合う時代」への前奏曲です。流れのある大きな楽しみの時期です。愛と祝福を分かち合う時期です。今月は、あなたもそれを経験することができるのです。
もしくは、今月は頑固に強情を張って危険な生き方をする月にもなります。我々の人生で矯正できない救いがたい部分が見えてきます。それは、我々がなかなか変化しようとしない強情なところです。抜きがたい強情さこそが、慢性的な問題や、自分にマイナスになるような陰謀や病気、事故などの元凶です。我々が長い間投資してきたエゴの一面が浮上してきますが、それは自己批判と罪悪感によって堅固無比な「自分のやりかた」を隠しているのです。当然、その部分は自分が気づかないように隠されています。
私の父は、よく笑顔を浮かべながら「俺は頑固じゃあない。意思が強いんだ。」と言っていました。
今月は、隠れた矯正しがたい強情さが明らかになってきます。これはエゴが塹壕に隠れ、変装しているのにすぎません。今月、我々は、もし意欲があるならば、こういう場所を変えることができるのです。 すると、人生の流れがもっとスムーズになり、チャンスの扉を開くことができるのです。
というわけで、11月は極端な月になるかもしれません。特に、エゴと神の声の間を行ったり来たりしていると、極端になるでしょう。すべてのものは、すでに我々に与えられているのです。ですから、あなたが、今月提供されているものに対してオープンになると選択するならば、大きく癒すことができるとともに、すばらしい幸運にも恵まれるでしょう。
覚えていてください。 あなたが怖れを感じている時は、あなたのガイドとして誰があなたと一緒に歩いてくれるのか(実は神様がそばにいること)を忘れているのです。
あなたが怖くなったときは、あなたのガイドの声とエゴの声を同時に聞こうとしていたということです。「怖れないように」というのは、聖書の中でもっとも頻繁に使われている表現です。 あなたがエゴへの忠誠をやめて、エゴが激しく反撃してきたとしても、あなたのガイドがあなたに代わってすべてに対処できることを覚えていてください。 あなたが怖れを感じているときは、天の恩恵のことを忘れてしまい、自力ですべてしなければならないと信じているのです。あなたがただそこに姿を現せば、あなたを通して天の恩恵がやってくれるのです。
今月エゴの葛藤を脱出する簡単な方法は、あなたが神の子であることを思い出すことです。そして、神の子が何を受けとるのに値するのかを自分自身に問いつづけるだけです。
チャック・スペザーノ