ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2006年10月号
ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2006年10月号
翻訳:ビジョン心理学トレーナー 大空 夢湧子
変化が我々に手招きしています。これは今よりもずっと良い人生への変化です。しかし、我々は人生の今の状態に束縛されているので、よりよい道をほんの少ししか覗くことができません。我々の人生は、自分が何を考えているのか、そして自分について何を信じているのかによって支えられています。新しいやり方を信じることができるのだろうか? 自分にとっても可能だと信じることができるのだろうか? この新しい生き方でも、自分たちを支えていくことができるのか? お金を持てるのだろうか? 黄金の人生なんて退屈なのではないか? 他の選択肢を全部使い果たしてしまって、出口のない行き止まりになるのではないか? 我々のエゴは、「自分の選択肢をすべて維持することにある種の安全がある」と言います。今のやり方を、これから先どのくらい続けていけるのかが、わからないとしても。天は、「手放しなさい」と我々に言います。天は、我々を愛していて、我々のためにあらゆる良きことを望んでいます。我々は、「神の子」であり、我々は、そのように全面的に愛されているのです。エゴは、我々が一人で人生を生きていて、自分が、前に進むには自分で押していかなければならない、と言っています。我々が集める財産は、自分が人生というゲームの勝利者であり、したがって残りの人々よりも自分が優れていることを示すために使われます。我々は、それを死への防衛として、死を否定するために使います。もうひとつの道には、死はありません。なぜならば、「神の子」はすでに永遠なので死ぬことがないからです。この道に従っていくと、やがては自分を愛から切り離すエゴ的な自己概念を捨てることになります。
今月は、道が二つに分かれます。昔ながらのやり方を保ち続けようとすることは、危険です。痛みが大きすぎます。あなたが我慢し、こらえるのにも限界があります。道が分かれていく時に、あなたが両方の道の橋渡しをしようとして、自分をストレッチさせるにも限界があり、難しすぎます。「神の子」の道は、あなたの「存在」そのもの、そしてその中にある愛と喜びのすべてへと導いてくれます。道が分かれる時は、選択の時なのです。 今は、最高の時にもなりうるし、最悪の時にもなりえます。あなたにとっては、「一巻の終わり」の始まりかもしれないし、もしくは始まりの始まりであり、エゴにとっての終焉になるかもしれません。あなたの、ただ所有するためだけに所有したいという競争的な欲望は、受け取ろうという願いに転換していくでしょう。
両方の道には、我々誰にも共有している部分もあります。たとえば、今月に求められている仕事の量の多さです。仕事を「愛の行為」として自分自身を全面的に与えられるかどうかによって、仕事はストレスだらけにもなるし、ハッピーにもなりうるのです。それとも、勝って何かを証明するために仕事するのか、もしくは、仕事を「役割」ととらえて、自分のベストを尽くさないようにするのか。道が分かれていくことを今よく考えて、自分の目の前の選択肢をはっきり見ることが役に立ちます。
「神の子」の道 、あなたがこの道を進み続けると、道というよりは、それが「在り方」・「生き方」そのものになります。ハードワーク(重労働)は真に与えること、助けを求める人に応えていく愛の道、へと変容します。ユーモアと愛を、与え受け取ることができると、毎瞬ごとに幸せがあることを、今まで以上に心に留めることができるようになります。これは、恩恵とミラクルの道です。私たちが利用しようと思えば、いつでも助けはあることを知っています。友達と集まることが喜びをもたらし、陽気なお祝いになります。この道は、我々の存在そのものから湧きあがる平和を回復する道です。この平和が、愛と豊かさと神秘的なものの土台なのです。平和によって、我々の完全さが回復し、望まれていない不必要な目標から我々を解放してくれます。収穫の豊富さと豊かさがあります。我々の人生の目的を生き、そこに最先端のビジョンと充実感があります。無意識層の先祖代々のパターンや魂のパターンはいまだに現れてきますが、その下にあるすべてのギフトと恩恵とミラクルによって、これらのパターンを超越することができます。シャドウもまた、癒しの機会として現れる。起きることはすべてが、平和に至るための機会として現れます。
相変わらずいつもどおりの道、 ストレスを感じます。慢性的な問題が浮上します。やることが多すぎます。人生の悪夢を経験し、被害者意識を感じます。大困難にもかかわらず、それでも自分にはできることを証明しようとします。勝つための道であると同時に、つまずきと失敗の道でもあります。人生で犠牲していることがあるために、自分で自分の成功を妨害している部分があります。我々は、「それができる人は自分しかいない」ことを証明しています。怖れと頑固さと、密かな、もしくは明らかな変化への拒否があります。我々は、過剰な負荷をかかえ、終わりが見えないので、脱出するために死への道を選択します。または、葛藤を続けて、さらに疲労し、燃えカスのようになることを選択します。嗜癖と過剰さによって、自分が働き過ぎで燃え尽きてしまったという気持ちとのバランスをとろうとします。自分が誰かを傷つけてしまうことを怖れるあまり、友情や真実の愛との接触すら拒否します。神経症的なパターンが現れて、周囲の人を遠ざけてしまいます。また、無意識的な先祖代々のパターンや魂のパターンが出現します。自己嫌悪を覆い隠すために、太古の、または現在の憎しみが現れます。シャドウフィギュアが、自分の内面から現れたり、自分の外の人にそれを投影したりします。あらゆることが、平和への障害物として現れます。
どちらの道も、我々の選択によって起こります。今は、我々の思考力を、真実のために、そして自分に真実であるために使う時です。我々を犠牲の中に投げ込むような、自分自身についての観念に投資を続けるのをやめましょう。今月は、表面的にどのように見えることでも、あらゆることを、平和をもたらすために使いましょう。今月を、最悪の月ではなく、最高の月にしましょう。今月は、あなたに提供されているより良い道に向けて、あなたの真心をこめたコミットメントの月にしましょう。
スペインからオラ!
チャック・スペザーノ