ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2008年9月号
ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2008年9月号
翻訳:ビジョン心理学トレーナー 大空 夢湧子
2008年9月には、私たちが本当に望んでいるのは平和だけだ、という認識が現われます。もし全面的な気づきは得られなくても、少なくともそのことを少しずつ認識し始めるでしょう。平和から、愛や、豊かさや、人と自然とのつながりの喜びなどが生まれます。平和がなければ、あなたの回りで人生がめぐりつづけても、心ここにあらずといった感じになってしまいます。たとえ最高の状況に恵まれたとしても、あなたはそれをじっくり味わうことがないでしょう。
9月は心の中のゴミを片付けて、平和のために道を開くのに良い月です。いわばこの世界を超越したところにつづく入り口で、くりかえし超越するたびにどんどん良くなっていき、しまいには完全に超越して、時間を超えた永遠の中へ、そしてワンネスの光の中へと入って行きます。
私たちを平和から遠ざけるものには大きく3つあります。1つ目は、気をそらすもので、ポジティブなものもネガティブなものも入ります。気をそらすポジティブなものとは、何かのニーズを満たしてくれ、楽しさをもたらすように見えるもののことです。でもそれは、すぐに気をそらすネガティブものになり、それで満足できないときには落ち込んだりもします。
2つ目は心の動揺で、この世界の何かに失望したことによるものです。私たちの表面意識の意志に従っていない誰かがいるのです。しかし、実際には、その人は私たちの深層意識の隠れた意図通りの行動をしているにすぎません。彼等は、私たちが自己批判している隠れた自己概念を行動に移しているのです。そして、彼等はさらに深いレベルでは、私たちが動揺を使って自分を切り離して「自立」しようとするエゴの意志に従っているのです。また、私たちが「良い人間」であり、悪いのは相手なので天から呪われても当然だということで、「正当な」怒りをもっていたいという要素もあります(エゴの土台)。
私たちは、子供の時に親からいかに自分が承認されなかったか、保護されなかったか、または被害にあったのかという幾つものストーリーを持っています。その中の一つがコア(中核の)ストーリーになり、それがエゴにより自分を切り離した自立への大きな一歩になったのです。また、それは自分の中がばらばらになることにつながり、意識の分裂が起きました。私たちには、今、愛と成功に関して相反する気持ちがあります。愛と成功を手に入れるということは、新たなレベルの絆がうまれて、自立を望むエゴの側面の一部が溶けて無くなってしまうからです。トラウマーーつまりここから自立が始まったという所は、「被害者ー犠牲する人?反逆者」というエゴの交替可能な役割によって覆い隠されてしまいました。
勇敢な魂の持主は、今月コアストーリーにまで立ち戻ることができ、それを手放して、天からの愛と豊かさのオファーを受け取ることができるでしょう。人生のコアストーリーを癒すことによって、天との根本的なつながりを回復することができて、より大きな恩恵やミラクルを可能にすることができます。私たちが親を捨てた時には、天をも捨ててしまい、それ以降ずっと癇癪を起したままで、人生のいかなる惨めなことも潜在意識的に親と天のせいにして責め、自立して物事を自分のやり方でするという自分の選択を正当化してきました。
そういうことのすべてが、平和をさまたげる3つ目の要素である自立につながります。自立は、内面的には意識の分裂や相反する感情として表れます。意識がばらばらに分裂していればいるほど、被害者になり(動揺)、犠牲になり(罪悪感の補償をする)、自立する(自分のやり方でする─マイウェイ)のです。すると、「愛と成功を選ぶか」、それとも「分離したいという願望に従うか」という葛藤が生まれます。ただし、喜びとは、分離することではなく、つながることによって得られるのです。動揺があるということは、エゴに捕まえられている面があることを示しています。このことをヒーリングのために使うこともできれば、エゴを増大させるために使うこともできます。ヒーリングは絆と平和の方向へとつながりますが、片やエゴの方は、サイコロを振って、被害者になるか、犠牲をさせるか、反逆者の役割をさせるかを決めているのです。
私たちの心がかき乱されるのは、執着しているものに失望した時です。執着というのは、自分の外側にある幻想で、エゴが満足を約束してくれたのでそれを頼りにできると考えているのです。満足できない時に、私たちは喪失感と失望感に苦しみます。それが落ち込み、「うつ」へとつながるのです。ほとんどのうつに関して認識されていないのは、マインドの隠れた、自立している部分が、ひとりで喪失を望んでいたことです。失ったものの価値を認めているパートが惨めさに圧倒されそうになっている時に、喪失をひそかに望んでいたパートは隠れつづけています。エゴにとっては、本当に、私たちがどうなろうが、執着していることが長い目で見ればうまくいかなかろうが、全く気にもとめていません。エゴの関心はエゴ自身を大きくすることだけなので、そのために私たちが惨めであろうが、犠牲であろうが、自立であろうが、まったく意に介していません。
あなたは、自立のかわりに平和の価値を認めることができます。平和であるとは、マインドが統一されていて、あなたがインスピレーションや導きや真実に対してオープンに開いていることです。かつて捨ててしまった自分の本質の価値を認めて、自己の黄金期に戻りたいと望むのです。
平和こそもっとも刺激的なのですが、その刺激は自分の外側から来るのではありません。平和であればあるほど、より大きな恍惚感が内側から湧き上がってきます。
私たちがエゴを作ったのは、この世界で機能するために必要だったからですが、生物学的なリサーチによると、脳の頭頂葉の忙しさは、1歳半頃から始まり、本来なら19歳位でなくなるはずだったそうです。頭頂葉の忙しい活動のすべては、前頭葉に、特にそこから幸福感が出てくる左の前頭葉に、切り替わるはずだったのです。
私たちは、エゴや分離感の味方に付くのをやめて、パートナーシップと幸せの側につくことを始められます。
心が乱れて動揺している時には、自分が何に執着しているのかが分かるように助けを求めて、それを手放すことができます。そうするたびに、より平和になります。ただし深いパターンの中に入っている時には、次の動揺が出てきて、また別の執着を手放すことになります。手放すこと以外にも、起きた出来事と、自分も含めそこに関わるすべての人々を許して、執着を越えて行くことができます。
全体のパターンがわかりたいという人は、あなたの中核のストーリーが始まったのが何歳の時だったのか、そして誰が関係していて、何が起きていたのかを質問します。(それが幼少期でなかったら、あなたはいくつかの出来事を理解していくことになるでしょう。) あなたがその出来事に戻った時に、心の動揺や、その他にも感じられる感情を感じます。一番強く感じる感情とつながりつづけます。ある時点で、感情がそこにいた人への怒りへと変わるでしょう。もし十分に怒りを経験したら、その怒りが神にも向けられていることに気づくでしょう。感情を感じることをつづけながら、あるところに来たら、これが癇癪であり、そして自立して自分のやり方でやろうとすることは、手の込んだいたずらであることに遂に気づくでしょう。
気をそらすものとは、私たちを道から逸らす、より微妙な逸脱です。気をそらす否定的なことでも、それによってコアストーリーにまで戻ることができれば、癒しのために使うこともできます。
気をそらす肯定的なことは心地よいので、何も悪いことはないように見えますが、やがてそれが欲求不満や失望へとつながるのです。心地良いといっても、平和の心地よさとはまったく比べ物になりません。
あなたに起きることは、何一つとっても偶然ではありません。適切な使い方をすれば、それぞれの気をそらす物事は、大きなことも小さなことも、より大いなる全体へと導いてくれて、平和につながります。
道を逸れるたびごとに、一歩下がって調査し、逸脱のかわりに自分の内面に入って天の平和を見つけることを選択できます。
厄介な出来事の間でも、平和というゴールを設定しましょう。あなたの分裂しているマインドが統合することを求めて選択しましょう。次の一歩に進むことを誓い(あらゆる動揺や主導権争いは、次の一歩を止めさせるためにあるものです)そして天の助けを求めましょう。
9月は水のシンボルのエネルギーが最も強い月になるでしょう。多くの流れがあり、いい気もちやセックスや精神性(スピリチュアリティー)に関して沢山の展開があるでしょう。ただし、暗い感情や失う苦しみの可能性もまたあります。あなたが正しく集中していれば、スムーズに楽に前に進んでいくでしょう。深層意識の感情的、性的、スピリチュアルなエネルギーを正しく扱わないと、喪失や大雨や洪水もあるでしょう。
今月は、密かに弱さを崇拝している面[弱さのアイドル]に気づく機会もあるでしょう。あなたの人生のどの分野であれ、強さではなく弱さを感じているところがありそうなら、アカウンタビリティー(自己責任)をもって調べてみましょう。弱さを神様のようにして、弱さによって救われるとか、弱さによって幸せになれるとか思っていないでしょうか。
アイドル[何かを神のように崇拝すること]は無意識層の中のもっとも隠れている部分ですので、表面意識とは反対の方向に向かっているその部分を捕まえることができればしめたものです。
自分の中に、弱さを崇拝している部分(弱さのアイドル)がいくつあるのかを質問してみます。そして、自分に質問してみます。弱いことによって何を手に入れようとしていたのでしょうか? 弱さにはどのような目的があったので しょうか? 弱いことによって何をすることが許されていたのでしょうか? または、弱さによって何をしなくてもすんだのでしょうか? そのうちのどれかひとつでも、あなたにとってうまく行ったのかを考えてみましょう。もしうまく行ったとしても、それで幸せになれましたか? もしあなたがこの結果を気に入らないならば、別の選択をすることができるのです。
もしあなたがアイドルについて発見したことに満足できなかったならば、弱さのアイドルをすべて天の手の中に渡して、変わりに何がお返しにやってくるのかを見ることができますよ。そこで来たものは、何であれより成功していて、なおかつより平和なものでしょう。
9月に現れる罠の多くが悪循環であることに、ご用心ください。そのことに気づいたならば、暗い落とし穴をすべて天にお返しして、その代りに新しく一歩前進することができるでしょう。私たちの共謀と、次のステップの成功と親密感への怖れのせいで、悪循環がずっと続いていました。私たちのどのコアストーリーにも、両親や人間関係や神から自立しようとする目的があるのです。あなたの人生の今の段階では、コアストーリーのすべてがあなたに悪く働いています。
金融機関で、今月と来月サバイバルできるところのほとんどは、物事がより良い方向へと好転しはじめたというしるし[サイン]を見つけるでしょう。状況がどの程度本当に悪化していたのか、そして金融システム全体の崩壊がどれだけ切迫していたのかは、内部者にしか知る由はありません。その点に関して、我々はまだ森から完全に抜け出してはいません。 勇気を出してがんばって。より良い道が必ずあるはずですから!
今月の恩恵は、神聖なるものの存在を感じることができるということです。あなたが神を責めてきたことは、実は自分がやっていたことであり、神はもはや自分の敵ではないと気づいた時に、あなたは神に助けを求めることができるし、必要なだけの助けを受け取ることができるのです。今月は、天の愛と天の存在感に浴してください。もしあなたが気を逸らしていなければ、ワンネスはすぐ近くにあります。
今月の最後のテーマは、パワフルでポジティブな再生のエネルギーです。あなたは、失ったり、退化したりした部分をもういちど取り戻すことができます。それには健康や人間関係やお金、セックス、豊かさなど、助けを必要とするあらゆる分野が含まれます。
神聖なる存在に呼びかけて再生をお願いしましょう。あなたのものになって当然のものを取り戻しましょう。あなたの年令や時間、経済や、停滞して見えるその他のどのような分野に関しても、あなたの観念(ビリーフ)を超えて行きましょう。過去を許して手放しましょう。
今月は絶対的に素晴らしい月になりうるのです。やっっったああああああ! あなたがそれを選択なさることを願っています。
平和と、すべての理解を超越した存在があなたのものになりますように。
ハワイ、カネオにて