ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2012年8月号
ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2012年8月号
翻訳:ビジョン心理学トレーナー 大空 夢湧子
8月はほとんどがポジティブな月です。 一般的に、人が集まり、友人たちが集います。新しい理解や癒しや成長がおのずと現れてきます。また、母親と父親という二つの大きな心理的な極をめぐって、より大きな絆と新しい知恵が得られます。両親は私たちのソウルマインドの中の2つの大きな破片であり、私たちはこの世に生まれてきた時に、それをひとつに合わせようとしたのです。自分自身を癒すことと、両親を助けることによって、それは達成されます。私たちは親の傷を癒すべくやって来たのであり、傷を受け継いで、補償行為によって傷を隠そうとするためではありません。自分の自立を求めたり、被害者意識をもったり、犠牲を払いつづける代わりに両親を助けるならば、そこには私たちのギフトや恩恵や、輝く人生の目的や、黄金の天命が現れてくるのです。自分の天命が出現してくると、私たちはマスタリーのレベルに到達し、そこには家族やパートナーとの黄金に輝く生活があります。
でも今月さらに重要なのは、意図の力が強まり、私たちがこの世のしがらみに捕まるのではなく、この世界を越えて「地上の天国」のレベルの意識に行けるということです。意図の力が強まるにつれて、この世界にある、苦しみにつながるような誘惑のすべては、「楽園(The Garden)」― 愛でできた世界 ― から注意をそらすための妨害に見えてくるのです。「地上の天国」というレベルの意識に到達できるのは、すべての人類にとっての助けになります。「夢」と「夢」のもたらす苦しみから目を覚ましたいという願いが芽生え、育っていきます。光に届きたいという、新しいより強い意図の力が大きくなっていきます。天の大きな揺るぎない力が私たちの背後にあり、私たちは遅かれ早かれ成功するでしょう。今月のエネルギーは、それがより早くなるのを助けてくれます。
今月はさらにもっと旅の機会があり、友だちや家族との集まりや、今の家族や遠く離れた家族とのより多くのコミュニケーションがあるでしょう。
8月には、信頼、信仰についての新しい理解が生まれるでしょう。あなたが周囲の人々を信頼していないと、彼らは信頼がおけない人になり、あなたを失望させるでしょう。「ア・コース・イン・ミラクルズ」は、このことについて次のように語っています。「いったいどのような状況で、あなたが信頼をもっていないのに、兄弟たちにとって信頼できる人でいつづけることができるでしょうか?」
言い換えれば、彼らの失敗は、私たちの彼らへの信頼不足。私たちは怖れの代わりに愛を選択し、自分のマインドの力で彼らを支えることもできるはずです。これは何も、人にだまされやすく自分の勘を否定するということではなく、彼らと自分自身を信じ、状況がポジティブな結果になることを信じるということです。
もうひとつ「コース」からの引用を言い換えた言葉を紹介します。「もし彼らがあなたにキリストを見せないならば、あなたが彼らにキリストを見せなかったということです。」
8月は、シャドウを癒すこととすべてが関係しています。シャドウとは、過去に自己批判し、自分から切り離して、世界の他の人たちの上に投影したことです。シャドウは、自分が嫌だと思う自己概念であり、他人がそれを行動化し、自分が苦しみます。しかし、そもそも自分から始まったことなのです。そうでなければ、他人の上に投影することもなかったでしょう。ただ単に、彼らが助けを必要としているという見方をするはずです。自分のシャドウを癒さないと、自分のエゴが強められ、自己の正当性を主張し、復讐の人生を生きることになります。
自分が今まで赦すことができなかった人々や状況は、シャドウなのです。シャドウは目に見えない壁と天井を作り、対立状態のまま、死んだように無感覚になり、成功やパートナーシップからも遠ざかるのです。私たちは、親密感や成功や次のステップが怖い時に、シャドウを利用するのです。私たちは他人をスケープゴートにして、まるで彼らが問題であるかのように悪者にします。
実は、彼らが表しているのは自分の過去や罪悪感であり、自分の天命への怖れや、この世界の中の何かの偶像にしがみつきたいという願望から書き続けるシナリオであることなど、すっかり忘れているのです。これがあると私たちは世界とその苦しみという回転木馬に乗ったままです。自分にとってシャドウの行動をする人を助け、自分の内なるシャドウを癒す、という目的が果たせないのです。
また、シャドウは、私たちをこの世に閉じ込めて、「楽園」と楽園が人生にもたらす可能性が見えないように妨害しています。シャドウは、「自分の幸せの源は、自分の外にある」という人生最大の間違いを強化するものです。それがあると、永遠に文句を言いつづけ、自分の外側の世界をコントロールしつづけようとしてしまいます。
私が「ア・コース・イン・ミラクルズ」から学んだ、ひとつのシンプルな赦しのエクササイズがあります。それはシャドウの人物のことを見て、次の言葉とともに癒しを選択することです。「私は、このことで自分自身を責めはしません。」そのわけは、私たちが世界の中で見たり知覚したりすることは、すべてが自分自身に関するビリーフ(観念)だからです。そこで自分自身を責めないことで、自分自身も自分の外の人たちも両方共、自由になれるのです。自分のビリーフ(自分が何を信じているのか)によって、私たちは世界を鎖で縛り、制限してしまいます。
8月の第1週は、「インスピレーション(ひらめき)」というテーマが中心にあります。人生の美しい流れを設定してくれるようなガイダンス(導き)や、ハートが開くようなアイデアや答が豊富にあるのです。
第2週は、1週目に準備ができた後で、「天の啓示」へとつながるでしょう。その結果、自分も全人類も真実によって自由に解放されるようなメッセージを受けとることができるでしょう。また、世界に幸福と無邪気さをもたらし、私たちを解放してくれる永遠の「知識」の扉が開くことができるでしょう。
第3週は、最初の2週間で築いたものを土台にして、私たちに「より高い知覚・認識」がもたらされ、私たちは世界を新しい目で見ることができ、もっともっと大きな喜びを経験できるでしょう。
8月の第4週は、私たちの内なる「ヒーラー(癒し人)」の部分が目覚めるでしょう。自分が癒されるにつれて、私たちは自然にその解放と幸せを周囲の人に分かち合います。
8月末の数日間と9月の最初の数日間は、自分と周囲の人たちに「成長」がもたらされます。その結果、私たちのゴールや見通しも更に先に進みます。
私たちが光に向かって行くにつれて、ものごとを築いていくことができる月だと約束されています。これが私たちを救い、世界に解放をもたらします。
今月、あなたに祝福と恩恵、健康と幸せな人間関係がもたらされますように!
チャック・スペザーノ
ナイトライト・ニュースレター
2012年8月 ドイツ、ミースバッハにて