ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2013年8月号
ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2013年8月号
翻訳:ビジョン心理学トレーナー 大空 夢湧子
8月のメインテーマはセレスティアル・スピードアップ(天の加速)。
意識の流れが加速化します。目には見えないけど感じることができるもの、たとえば愛や幸せや平和などを、よりはっきり見たり味見したりできるようになるでしょう。
8月の上旬、中旬(3分の2の期間)は、激しさと平和の間を行ったり来たりするかもしれません。激しく強烈な冒険と成長の時期にもなれば、激しく強烈なカーリー神の時期にもなりえます。カーリー神とは、ヒンズー教の大いなる母の女神で、またエゴを殺す存在でもあるので、その二つの間を行き来する経験になるでしょう。
エゴを殺す経験は、決して快適ではありません。私たちが愛や幸せや健康以上にエゴに多くを投資しているのは、人生に何が欠けているかを見ればわかります。深層意識のレベルでは、過去も現在も、人生は自分が選択した通りです。過去も今も、幸せではないなら、それはエゴに投資した結果であり、私たちが間違ってそれで幸せになれると思ってしまったのです。そもそも潜在意識や無意識は、自分自身にも隠していることなので、潜在意識と無意識と呼ばれるのです。顕在意識は氷山の一角に過ぎず、水面下の意識の大きさは20倍から30倍かもしれません。海が表すのは、天や、神の愛や、ワンネスや癒し。海は、自己がより小さく天の部分がより大きくなるように、アイデンティティーという氷山を溶かしているのです。
エゴを築き上げるために我々は膨大な努力を重ねてきましたが、ある生物学的な研究によると、年齢が18才を過ぎると、もはやエゴは必要とされないそうです。それまでに世界の中を航海するために知るべきことはすべて学んでいるのです。エゴを築き上げるために使われた痛みや防衛や分離は、すべて幸せや幸福感の方に戻されるべきエネルギーです。
エゴが殺され粉砕される出来事は、経験としては最悪かもしれませんが、あなたがヒーリング的な態度でのぞめば、すべてが最善なのがわかるでしょう。エゴが砕けた分だけ、新しいレベルの愛と成功と幸せへと導かれるでしょう。また恩恵やミラクルや、新しいより明るい眺めのためのより大きな好機がもたらされるでしょう。ただしエゴを粉砕する経験の最中は、けっして快適ではないです。それは変容をハードなやり方で経験することです。長い間滞って変化しようとしないと、どんどん死の方向に近づきます。8月は、「変化か、それとも死か」を迫られる人もいるでしょうが、私は変化をお勧めします。そして、もう死ぬしか出口がないように見えた場合は、セカンドオピニオンを聞いてください! 死というのは、エゴが下す診断です。あなたのハイアーマインドの意見を聞いてください。ハイアーマインドは天からのガイダンスを受けて、いつでもより良い道を見せてくれます。
だれもが過去に間違った選択をしています。その証拠に人生で痛みや惨めさを経験してきました。でも、潜在意識が古いニーズを満たすためにそれらの出来事に至ったという選択を、意識の表面に引き上げることができれば、そこで新しいより良い選択ができるのです。
8月のあなたのマントラは、「もっと良い道があるはずです。」 人生のネガティブな事柄に対してこの癒しの言葉を言うと、間違った認識(知覚)が一枚ずつはがされていきます。もしそこに無意識的なエネルギーがあるなら、最初の2歩を進むあたりまでは、さらにひどくなる経験をするかもしれません。でも、それによってより深い破壊的なパターンがあなたの人生から取り除かれるのですから、それは良いことなのです。あなたが幸せな感じになるまで、この言葉を言い続けながら一歩ずつ進んでください。さらにそこで留まることなく、幸せに向かってこの言葉を言い続けると、やがて光に到達できるでしょう。
今月は、ちょっとした腹立ちや、愛以外のものから生まれたあらゆる感情をさかのぼり、そのもともとの意識にまで戻ることができます。それは「ザ・フォール(堕罪・人類の堕落)」、(訳注:アダムとイブの罪により人類が生まれながらにして罪に陥っていること、)そもそも怖れや分離や批判が始まった時のことです。
ザ・フォールとは、私たちが分離という悪夢の中に落ちてしまったところなのです。罪悪感の6つの主なレベルの中でも、この分離の罪悪感がもっとも根本的なもので、ここからその他すべての罪悪感の層が現われてきました。
癒しを助けるために次のエクササイズをすることができます。ちょっとした争い、不和を取り上げて、そこの中に愛を招き入れるのです。
1)まず、大人になってからの人生で、何が今のこの新しい不和を招いたのかを自分自身に訊いてみましょう。その状況の中に、愛と神さまの愛を招き入れましょう。
2)それから、子供時代に初めてこのことが始まった時にあなたが何才だったかを質問し、あなたの心に答が浮かんでくるのにまかせます。そのシーンがすべて良くなるまで、愛と神さまの愛を招き入れます。
3)次に胎内にもどります。もし子供の頃9才の時に何かの不和が起きたとすると、9か月の胎児だった時に何らかの不和があったはずです。子宮の中にいる私たちは、まるでスポンジのようなもので、もし両親や周囲のだれかが心の乱れを経験していると、お腹の中では、まるで自分のことのように中に取り入れてしまうのです。もしかしたら、それに対して補償行為をしていたとしても、その心の乱れはいまだに私たちの中にあります。そこに愛と神さまの愛を招き入れましょう。 愛は呼ばれればいつでもやって来ます。一歩ごとに、神さまの愛のミラクルが私たちの所にやって来ようと待っています。エゴはそれをブロックしようとしますが、そこに神さまの愛を招き入れることで、私たちに新しいより良い選択ができるのです。 胎内や子供時代に起きることは、魂のパターンを示しています。もし私たちが両親の問題の解決を助けないならば、そのパターンをそっくり自分で受け継ぐことになり、そのパターンが自分や周囲の人々の中に現われてきます。でも、私たちがそこから学ぶべきレッスンを学び、自分が持ってきた癒しのギフトをもたらし、その状況への天国からのギフトを歓迎することで、問題は解消していきます。
4)この不和のパターンの内で、何パーセントくらいが先祖代々伝わったものかを自分自身に訊いてください。愛と神さまの愛と神聖なる存在をあなたの家族の木の中まで招き入れましょう。そして、自分自身にも彼らにもカルマからの解放をもたらします。
5)このうち何パーセントくらいがあなたの魂のパターンから来ているのかを、自分自身に訊いてください。愛と神さまの愛と神聖なる存在を、あなたのすべての過去世(並行世、未来世)と今世にもちこまれたパターンへと招き入れます。それが完了したならば、このエネルギーをこの人生の中へ、そして現在へと持ち込みます。
6)次に、このパターンのうちどれくらいが人類の集合的意識とその過去のすべての痛みから来るものかを自分自身に訊きます。この部分が癒されるまで、愛と神さまの愛と神聖なる存在を集合的意識の中へと招き入れます。
7)次に、何パーセントくらいがアストラルから来ているのかを訊きます。アストラルというのは、太古のエゴの暗闇の比喩である、デーモンや悪魔(デビル)や暗い神々などの暗い超自然的なもののことです。我々の悪魔との契約というのは、実際はエゴとの契約だったのです。これは、我々の太古の攻撃と悪い態度であり、天国やワンネスに背を向けたところなのです。この領域にも、愛と神さまの愛と神聖なる存在を招き入れてください。暗闇の中に光が入ってくるにつれて、こういう「デーモンたち」は救済されて故郷に帰って行きます。
8)最後に、この問題のパターンのうちに、何パーセントくらいが、「ザ・フォール(堕罪・人類の堕落)」から来るものかを訊いてみます。その中に、愛と神さまの愛と神聖なる存在を招き入れましょう。このように神さまとその愛を思い出すことで、この世という「夢」の一部、そして確実にこの問題のパターンが溶けて無くなっていきます。
今、これは良いニュースです。小さな不和で、私たちの氷山のような意識の大きな部分を癒すことができ、人類全体にとっての助けになるのです。今はセレスティアル・スピードアップの時。私たちみんなが、自らの癒しによってその利益を受け取ることができるのです。
8月下旬は、上旬、中旬の期間にやり残したことがない限り、より平和な期間です。ただしスピードアップの期間中は、物事がより速い速度で上がって来ます。準備しましょう。備えてください。8月は本当に奥の深い、試合の流れが変わるような月です。もっともハッピーなかたちでそれを実現させましょう。
今月あなたが、人生の奇跡的な前進をできるようにお祈りしています。あなたが祝福されていることの数を数え、あなたの周囲の美しさを経験する時間をとってください。たとえもっとも強烈で困難な状況下にあったとしても。
チャック・スペザーノ
スイス、ヴィルドハウスにて
2013年8月