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ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2009年2月号

ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2009年2月号

      翻訳:ビジョン心理学トレーナー 大空 夢湧子


 

風の吹く方向は、心の中でどう感じるかによって決まります。2月は心の中の個人的な天気が外に表れます。2月も末が近づくと高まる可能性としては、私達のスピリチュアルな旅路がどこまで進んだかにもよりますが、「地上の天国」とはどのような状態なのかをチラッと見られるかもしれません。現在の様々な状況を見ると、地上の天国が現実になるのはまだ数百万年先のことではありますが、いつの時でもこれから先に何が可能なのかをちょっとだけ垣間見ることはできるものです。   

過去4カ月間にアメリカで起きる可能性があった破壊的なことは、回避されました。経済以外では弾を避けることができましたが、その経済にしても最悪の可能性ほどひどくはありません。みなさま方のすべての祈りや、ゆるしや、マニフェスト(願望の実現化)などに感謝いたします。そのおかげで、過去4カ月間にアメリカや世界にとってのトラウマが起きるのを回避する助けになりました。私達はみんなお互いにつながっており、ひとりに影響を及ぼすことは、全員にも影響を及ぼします。      

金融界や経済界に見られたような崩壊は、何年も前から多くの経済学者たちは予言していましたし、何世紀も前からマヤの人々が予言していたことです。究極的には、私達がより良いやり方を見つける助けになるために起こったのです。そのために強欲と競争的な経済のもたらした道徳的、経済的、霊的な破産を見せられているのです。今、私達はそれを越えて、協調的で相互依存的なコミュニティ・ベースの経済に向かわねばなりません。バラク・オバマが米国大統領に当選し、政府や政治にはその変化が始まりました。彼は党派を超えた主脳人事を選択しました。      

どの国もそれにふさわしい大統領(元首)を得ると言われてきました。私達はアメリカ合衆国にバラク・オバマというビジョナリーな大統領を迎えました。ブッシュ大統領(彼の心に神の祝福あれ)は、「私は自分の良心に従った。」と言いました。彼はこの国を率いて、1890年代の、愛国心と政府と宗教とビジネスと家族がすべて神聖な価値観だった頃に戻そうとしました。彼の、富裕層を自由にして彼等に経済を改善させようという願いは近視眼的でした。富める者はさらに富み、貧しい者はさらに貧しくなってしまいました。ブッシュ大統領は経済を1890年代の経済に戻そうとしましたが、その時代は民衆を犠牲にして一攫千金を築いたいわゆる「泥棒貴族(robber barons)」の時代としても知られています。規制緩和により、フランクリン・デラノ・ルーズヴェルト大統領が40年代に民衆を保護するために制定したすべての法制も廃止されました。ブッシュ大統領の政策は短期的な刺激にはなっても、長期的には問題を生んだのです。      

過去8年間の全般的な後退は、一掃する必要があることをすべて見つける助けにはなってくれました。入り江の潮が引いた時には、片付ける必要のある物がすべて見えてきます。後退のもうひとつの側面は、新たな献身的な心構えをもって前進しようと私達を動機づけてくれることです。世界は前に進んだのです。ブッシュ大統領が知らなかったことは、前進する道を探すために後退することはできないということ。私達は「デッドゾーン」のパワフルな課題に直面しなければならないこと。そこは「自立」の最後の段階で、私達をパートナーシップと「相互依存」に進ませないように、エゴが防衛を強化していることです。     

ブッシュ大統領の計画は、意識を4段階も後戻りして、より単純な時代に戻ることでした。彼が私達を連れ戻したかったのは「依存」の段階です。そこでは、ものすごい罪悪感を避けるために、ハードワークや犠牲、理想主義、原理主義によって隠し、補償しようとするものです。原理主義は原理主義者を生み、彼等は異教徒や政治的な宗旨が違う人達を地獄に送ろうとします。原理主義者の言う地獄とは彼等の信念によって定義されたもので、彼等だけが市民権を持っている信仰の外部の人々のために定めた場所です。ただし、自分が想像して信じている地獄には、自分自身の信念により、自分用の席が確保されていることを知らなければなりません。補償行為だけでは、地獄に入らないための負担としては十分ではありません。心理学的に言うと、善と悪や善と邪悪を信じるということは、潜在意識的にも無意識的にも、自分は悪で邪悪だと信じるということであり、それに従って自分自身を罰するでしょう。   

だからこそ、赦しがとても大切なのです。それによって隠れた罪悪感から解放され、自分の世界へ投影している罪の観念(信念)からも解放されるでしょう。   

あなたが経験している世界は、あなた自身が作っている世界なのです。あなたの世界の中に住んでいる人々はあなた自身の自己概念を表していますが、そのことを自分で自分に隠しています。そして、すべては他の人達が間違った行いをしているのだから攻撃しても当然だと思っているのです。   

あなたが世界に提供することから逃げることはできません。攻撃も自己攻撃も、エゴにとってはみんな同じです。攻撃がエゴの土台なのです。赦しによって、あなたが他人の上にピンで張り付けた幻想を剥がしてくれます。世界では、理解し助けようとする前に、あまりにも早く批判しがちです。「ア・コース・イン・ミラクルズ」にもあるように、「批判からこの世のすべての苦しみが生まれます。」私が「ア・コース・イン・ミラクルズ」を好きな理由のひとつは、それが心理学の簡単なテストに合格する、つまり心理学的な理解とも合致するからです。宗教の中でこのテストに合格しないものは、人間の心理によって歪められており、完全に精霊(スピリット)によって導かれてはいないのです。批判に関する上記の言葉は、重要な心理学的な真実を述べていますが、ほとんどの人々は日常生活ではこのことを無視しがちです。   

幸せな未来を垣間見るためには、あなたの批判を手放して、赦しによって生きなければなりません。「ごめんなさい。私は自分が犯したと思った罪のためにあなたを責めてしまいました。」 赦しは他の人々を解放するとともにあなた自身を解放してくれるのです。そして世界をあらゆる種類の苦痛から解放して、温和なものにしてくれます。   

大きな課題が浮上してくるでしょう。自分のつまらない正しさや競争心を終わりにしましょう。友情の世界を築こうではありませんか。私達の目の前には大きなチャレンジが控えているのです。   

2月の第1週には、「失敗の怖れ」に関する問題が起きるかもしれません。あなたが何を怖れているにしても、怖れていることがまるで現実のように感じられるでしょうが、それは怖れによる幻想にすぎません。怖れるかわりに、行動しましょう。それによって、第2週の有能さと有益さがもたらされ、それが今月前半の楽しみ・喜びをもたらしてくれるでしょう。   

第3週目には、あなたは実際に自分が太った、もしくは空想で自分が太った気がすると自分を攻撃するかもしれません。「デブ」のシャドウは、自己攻撃のひとつであり、すべては「自分のことだけしか考えない自己中心的な見方」です。それをやっていると、だれかが助けを求めている声に気づくことができないし、自分の周囲で起きていることの重要性を見逃してしまいます。人生は、あなたのことだけを中心に回っているわけではありません。自分がどうした、こうしたではないのです。大切なのは愛といのちです。      

2月第3週の終りには、無意識層から小さく強力な暗闇が表われてくるかもしれません。上手に対処しないと、うつ的な混乱になり得ます。気づきをもってアプローチし、天に対処を任せることによって、それは勝利のしるしとして、あなたの首のまわりに美しく、きらきら輝く黒真珠のネックレスのようになるでしょう。また同時期に、太古からの憎しみが地球から解き放たれるかもしれません。   

第4週には、女性性のアーキタイプ(元型)が、強さと慰めをもってあなたを祝福しに来てくれるでしょう。神聖なる女性性もまた、強力に存在感を示してくれるでしょう。西洋では、聖母マリアの存在を感じられるでしょう。東洋では、観音、タラ、ラクシュミ、カーリー、ドウルガ、ドルマ、などなど多くの存在が、その慈悲とギフトを地上に降り注ぐでしょう。もしあなたが受け取ったなら、あまりにも多いので人に分かち合い、それが皆のためにさらにもっと沢山増えていくでしょう。      

恐怖は幻想であることが明らかになるにつれて、世界的な不況も解消していくでしょう。金融、投資、経済、ビジネスそして政府など、変容・変革する必要性のあることのすべては、ビジョンと恩恵をもって、これからの何か月間に変わっていくでしょう。   

あなたの内面的な世界が、あなたの外面的な世界を指揮しているわけですが、それが実り多く平和でありますように。 あなたが「地上の天国」を垣間見ることができますように。 あなたにすべての良きことがありますようお祈りしています。

あなたの友、
チャック・スペザーノ
ハワイ、カフクにて
2009年2月

 

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