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ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2013年6月号

ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2013年6月号

      翻訳:ビジョン心理学トレーナー 大空 夢湧子


6月はより静かな月になります。直前のグローバルな変化の後の回復と地固めの時です。日本は、祈りや祝福や癒しのおかげで天災を免れました。しかし将来的には、私たち全員に集合的無意識からさらに多くのものが噴出するでしょう。驚くのは、個人的な問題のルーツが潜在意識や無意識にとどまらず集合的無意識にまで至る人が多いことよりは、むしろ、癒しの道を歩み、そこまで深い所を癒している人の数の多さです。 したがって、私たちが癒して怖れの解消のために一歩踏み出すたびに、自分の為だけでなく、地球的なカルマの解消にも直接影響を及ぼしているのです。   
これからの3年間に変化が大きく加速化する中、どのような事が起きても、癒しの方に向かう態度を保ち続けることが助けになるでしょう。私たちの道を妨げるものや痛みを引き起こすものにはすべて、次の一歩を進む怖れが隠れています。そして愛と赦しと意欲は、怖れや分離や自分が不十分だという気持ちを癒す原則であり、この時期には特に重要です。   
世界は自分を映す鏡ですから、他人を愛し赦すときに、実は自分を愛し、赦しているのです。他者は、「自分が潜在意識や無意識のレベルで自分のことをどう考えているのか、自分をどのように扱っているのか」を反映しています。   

6月は手放すことが重大な月になるでしょう。 手放すと、逆説的に、つねにより良い何かがやって来るのです。人生は進みます。新たなより良い章が次から次に続きます。裁きや恨みや罪悪感は、実はひそかに執着するための方法です。そして執着している時は、私たちは究極的に前に進むのを怖れているのです。   
自分の外にある何かを追い求める時はいつでも、それに執着しています。「それがどうしても必要だ」というニーズをもつことで、手に入れるために頑張りながらも、かえってそのものをブロックしています。さもなければ、私たちはとっくに受け取っているはずです。   

ハードワーク(重労働)は、隠れた抵抗を反映しています。私たちはハードワークのせいで、何かを手に入れようと試み、失望しては夢破れるという世界の中に閉じ込められています。このすべてが執着のためであり、すぐにも幻滅と、憂鬱と、死んだように動かない状態になるのです。
このレベルで手放すには、自分がしがみついている物と、それを支える崇拝物(アイドル)の両方を放棄することです。それにより将来的な痛みから救われ、幸せは自分の内面からやって来ることに気づき、「地上の天国」に近づく助けになります。  

自分から何を与えるかが、内なる「神聖さ」を感じる助けになります。神聖なる存在は私たちを愛し、私たちがその愛を分かち合うことを望んでいます。  
すべての恨みは、自分の外の何か又は誰かから、自分の望みのものが手に入らないことから生まれます。本来は「自分」の方が「彼ら」にそれを与えるはずだったという事実から、私たちの罪悪感が生まれます。  
そもそも私たちが批判するのは、自分を切り離し、自分というアイデンティティーを得るためですが、潜在意識的には、批判が罪悪感と怖れの源でもあるのです。アイデンティティーは分離と痛みを土台にしており、執着するためのもう一つの手段に過ぎず、天が自分たちに提供してくれるとは信頼せずに、エゴが「これさえあれば幸せになれる」と宣言するものを手に入れようとするのです。   

できる限り多くのものを手放しましょう。特に、自分自身に関する観念(ビリーフ)を手放しましょう。もしあなたが本気でこれを行えば、前進するための早い流れに乗れるでしょう。   

6月は内省や瞑想、回想するのに良い月です。思い出すのに良い月なのです。ある偉大なギリシャの学者によると、古代ギリシャ語で書かれた聖書の「ロゴス」と言う言葉は、「言葉」と言う意味ではなかったそうで、「記憶・思い出」という意味だったそうです。
したがって旧約聖書の最初の一行は伝統的には「初めに、み言葉があった。み言葉は神と共にあった。そしてみ言葉は神であった。」のように訳されてきましたが、むしろ「初めに思い出があった。そして思い出は神と共にあった。そして思い出は神であった。」と訳すことができるのです。

私たちの執着はすべて、自分では「これが天国をもたらしてくれる」と思った何かにしがみつく選択をしたということ。したがって、それを失った時には、自分が地獄の中にいるように感じます。しかも、たとえそれを手に入れたとしても失望するのです。   

かつてドイツ人哲学者マルティン・ハイデガーは、我々は忘却の時代に生きていると語り、(知恵の象徴である)ミネルヴァのふくろうが逃げた時に、「退去した神々の聖なる痕跡」しか残っていないと言いました。彼はまた、我々の帰り道を見つけるのを助けるのはすべての詩人(すべてのビジョナリー((先行者))としての芸術家)であると語っています。  
私は、神秘主義的詩人、ことにダニエル・ラディンスキーの大変美しい訳のものは、人生で大切なものはいったい何かという存在の問題につながる道を明確に示していることを見つけました。  

私の知る限りで、家に戻る道をとても明らかに示してくれるもう一つの大きな道筋は、「奇跡のコース(ア・コース・イン・ミラクルズ)」です。  世界は、「地上の天国」をもつことよりも、むしろ現状維持を確保することを明確に意図しています。私たちは、そうではなく(神の)超絶性の中で生きることもできるのです。  

6月は新しい始まりに最適な月です。あなたが手放せば手放すほど、新たに回復し、心機一転して始められるでしょう。どこにいても、できるときに、5-10分間のストレッチをして、神さまの中で安らいでください。それが、手放すことと新しい始まりの両方のペースを速めてくれるでしょう。  

今月は、あなた自身が新しくよみがえり、リフレッシュする月にしてください。6月は元気回復・若返りの月。あなたの人生、生活を点検しましょう。軌道修正しましょう。あなたは人生で、どこに行きたいのですか? あなたが本当に望んでいるのは何ですか? あなたは人生をどのように終わりたいですか? あなたはその方向に向かっていますか? あなたは自分自身に正直ですか? あなたの欲しいものは何ですか? あなたを幸せにしてくれるのは何でしょうか? あなたの人生でいま見えていることが嫌ならば、恩恵に頼んでそれを変えてもらってください。 
実はいつでも与えられているのですが、あなたが自分から求めた時に、あなたはそれを受け取ることができるのです。  
「奇跡のコース」には、「真実は私の心のすべての間違いを正してくれるだろう。」という一行があります。これを私たちは常に選択してもよいのです。特に問題に直面した時はそうです。なぜなら、問題というのは私たちの間違いであり、心の中の対立が外に投影されたものだからです。    

今月は、あなたの内なる光の暖かさにとっぷり浸かってください。そして、可能であれば、屋外で太陽の光も浴びてください。状況は、すぐにまたとても忙しくなるでしょう。あなたがとれるだけ休息期間をとってください。自分自身をよく知りましょう。もはや真実ではなくなってしまったことを手放しましょう。とくに、あなたが人や自分自身と、そして天とつながる喜びを阻む、エゴ的な観念や自己概念を手放しましょう。今月はあなたの本質的な自己を知ってください。   

6月中は、手放すことを通して変化が起きるはずです。手放すとは、ニーズや執着を解き放つこと。 内なる声を聞いてください。 
そこに導きの声(ガイダンス)はあります。そして、あなたの聞きたいという意欲の分だけ「神の声」が聞こえるでしょう。あなたの「エアタイム」の最大の分け前をエゴに与えるのは止めて、たまにはあなたの内なるハイアーマインドの声を聞いてみましょう。ハイアーマインドはあなたのすべての答をもち、あなたの癒しを預かっています。今月の初めの静かな時を活用してください。月末にかけて、物事はより忙しくなっていくでしょう。

愛と祝福に満ちた素晴らしい超越的な一か月をお過ごしください。

チャック・スペザーノ ナイトライト・ニューズレター
2013年6月
ロンドンからフィラデルフィアに向かう機上にて

 

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