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ビジョン心理学ナイトライト・ニュースレター2020年7月号

© 尚寿 新山stock.adobe.com

 

7月は、内なる生産性と行動の1か月になるべき月です。心の外側よりも内側の活動が多くなるはずです。最前線で忙しくし続ける人々を除けば、心を深めていく時間をより長くとることができるでしょう。


私たちのマインドは、「イヤだ」と思ったことを批判して切り離し、それを「悪い」ものだと決めつけます。すると私たちは、罪悪感を取り除こうとして、それを自分の外側に投影します。あなたが自分の外側に見るすべてのものは、根源的なレベルで自分の内側にあるものを批判し、外界に何か「別のもの」として置いたものです。


このようにして、私たちのエゴはエゴのアイデンティを作り上げます。分離が大きくなればなるほどエゴも大きくなるので、私たちはこっそりエゴと共謀してもたらした痛みと怖れからエゴのアイデンティティーを築くのです。エゴは自身を分離を通して存続させ、罪悪感と非難の悪循環を使って物事を現状のまま動かなくします。


痛みと自己破壊的な出来事を土台にし、エゴは、攻撃と自己攻撃を通してエゴ自体を存続させます。エゴは私たちに、攻撃は当然のことだと納得させようとします。エゴは他と違って特別でありたいので、そうなろうとしますが、同時に私たちの、さまざまな形で現れるその人自身の本物の個性を投げ出させようとします。


世界で私たちが目にするのは、私たちが深い部分で自分をどう思っているかを現しています。私たちのマインドの深い部分が、文字どおり目の前の世界に壁のように塗りこめられているのですが、私たちは、自分は目に映るものとは違っていて、より優れているのだと思い込もうとします。


残念ながら、私たちは他者を批判したときは、同時に自分自身もとても批判してしまうので、内側の深い部分では自己嫌悪でいっぱいです。エゴが、「イヤだと思っているものや、怖れているものを取り除いてあげるよ」と言うとき、私たちはそれを信じてしまいますが、実はそれらは外側に投影されるだけで、実際は私たちの内側深くに埋め込んだままになるのです。


エゴは断絶を使って、分離の痛みから私たちを引き離そうとしますが、それは同時に私たちのハートやギフト、才能も切り離すことになってしまうので、それらも私たちの外側に投影してしまいます。


世界で目に映るものは、私たちが自分自身をどう思っているかを映し出しているので、奇跡講座に書かれているように、私たちの目的は世界を許すことなのです。世界を許すことで、私たちは自分自身を許すことができ、自分自身の無垢さと完全性を回復させることができるのです。


私たちが自分を許して癒すにつれて、まず世界はもっと穏やかになり、それから私たちの中に統合し始めます。許すにつれて、私たちは平和を経験し、完全性と自信を取り戻し、すべての分離から生まれた、古くから、また太古からの罪悪感と怖れが癒されていきます。

「攻撃すれば攻撃されることを防げるよ」とエゴが言うので、私たちは罪悪感を非難・攻撃する理由に使い、自分自身の罪悪感を補償しようとします。私たちに起こったネガティブなことはひとつ残らず、自己攻撃の形だったのです。


許すことなしには、私たちは決して平和、真実、そして無垢さを知ることはありません。私たちが無垢でなかったら、世界や他の人々の中の美しさが全く見えず、ただ自分の批判が世界に貼り付けられているのを見るだけになってしまいます。

パンデミックとその影響により集合無意識レベルで煮えたぎっている圧力鍋は、世界のポジティブ・ネガティブ両方の傾向の展開を加速させています。世界は私たちに変わる必要性を示していて、変化を怖れる人々を脅かしています。


7月の流れはまた、優しさと親密感のとても甘い瞬間をもたらしてくれるでしょう。分離と自己概念が層になったマインド全体がすっかり剥がれ落ちて、喜びあふれた愛のダンスに誘われ、そんな私たちのオーラが、他の人のオーラとも繋がっていくでしょう。


そうする中で、私たちの内側に貼りついていて問題を起こしていた裂け目も溶けていくでしょう。二極化からくる対立や正反対のものは、つながりとパートナーシップを通じて剥がれ落ちていきます。この先数か月の間に、友人や家族とのネットワークが現れたり、強化されたりするでしょう。


7月は、癒しの必要性、そして私たちがこの変化が続く中で耐え忍び、強さを保ち続けるためのスピリチュアルな道への必要性が、より強く認識されるでしょう。そして癒しを通して、魂の闇夜は誕生となり、さらに超越の機会となっていきます。

時間を引き延ばす練習をしましょう。一つひとつの瞬間、瞬間がただ一つの存在する瞬間なのだと想像してみます。すると、光と喜びの瞬間は永遠へと伸びていきます。その結果、過去はもはや私たちを押しとどめたり、誤った方向へ導いたりすることはできません。私たちのマインドの中の壁がはがれ落ちるにつれて、より大きなマニフェステーション(実現化)、楽しさ、親密さが周囲の人々との間に現れます。


暗闇から逃げ出したり、闇に向かって突っ込んでいかないようにしましょう。学びと誕生になるべきものが、私たちを待ち受けているのです。もし一緒にそれができる友人が一人か二人いたら、自分一人でそれをするのとは、全く違った経験になるでしょう。


私たちの元にやってくるものは沸騰しているかもしれませんが、その魂の闇夜の中に私たちが誕生の潜在的な可能性を認識することができれば、それが肉体の誕生のように段階を追っていくものだとも認識できるでしょう。魂の闇夜を通り抜けていくには、まずそれに直面する必要があります。


もし、毎日、平和を意図しながら感情を感じる時間をとったなら、感情が解放されていくでしょう。これは癒しの道にコミットし。開花する助けとなるでしょう。7月は誕生へと導かれるべき魂の闇夜を、3つも抜けていくことになるかもしれません。


もし私たちが、神の御手の中に安らいでいれば、簡単に抜けていくこともできます。毎晩、眠りにつく時に神の御手の中で安らうこともできますし、また日中いつでもそうすることができます。天の私たちへの願いは、完全な平和なのですから。それ以外のものは、エゴであり、私たちはそれを癒して、自分が無限の愛であり、無限の光であると知るためにやってきたのです。


瞬間、瞬間だけを経験することで、時間を引き延ばすことができると、それは時間を超越して永遠に続く瞬間へと入っていきます。私たちが誕生のプロセスを通り抜けると同時に、他の人が同様のプロセスを抜けていくのを助けることができます。


そうしている中で、誰かと完全につながることで、または永遠の「今ここ」を経験することで、宇宙意識に飛び降りていく地点へと進んでいくことができます。

7月はまた、お金、神聖なセックス、超越的な愛、そして目覚ましい癒しの月となりえます。これらはすべて、富や健康、幸福を取り戻すことを助けてくれるでしょう。私たちの人生に感謝すればするほど、人生をより楽しめるようになり、より流れが生まれ、展開していくでしょう。

人生は「やることリスト」でもなければ、ましてや目標などではありません。天が私たちを祝福し、進むべき道を示してくれます。ただ気づきを保ち、感謝をもって、その尊い瞬間に完全に「いる」こと、それが家に帰る道なのです。私たちのすべての細胞が完全に「今」にいることができれば、自然にミラクルや聖なる存在に気づくでしょう。

このことが、私たちを飛躍させ、その道のりのすべてを楽しむことを助けてくれます。タオがあなたを祝福し、そのままのあなたを前に運んでくれますように。その流れが今月、あなたを通して世界に広がりますように。

パンデミックと外出自粛が続いていても、私たちは幸せな日々を送れるのです!

ハワイ州カハルウにて

ナイトライト・ニュースレター 2020年7月 

翻訳 春日井しの 栗原弘美