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ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2003年9月号

ビジョン心理学ナイトライト・ニューズレター 2003年9月号

翻訳:アドバンストレーナー 大空 夢湧子


2003年9月               チャック・スペザーノ

大きな変化の兆しがあります。
短期的に見て、変化がプラスと出るかマイナスと出るかはあなた次第です。長い目で見れば、あらゆる変化は最善の結果のためのものです。愛と親切、寛大さにもとづいた行為をするたびに、その影響が現れるでしょう。あなたが目を覚ますためには厳しいレッスンが必要なのか、それとも厳しい経験などしなくても十分に学ぶだけの意欲があなたにあるのか、まだはっきり結論が出ていません。いずれの場合でも、あなたが心を開いて生きる「心の道」を進むのか、それとも恐れに導かれた「エゴの道」を進むのかが問題なのです。あなたが正しい態度の道である「心の道」を進んでいく時には、たとえ何か大きな問題を癒すことになったとしても、強く胸に迫る、解放感と安堵を感じる経験をするでしょう。大きな喜びに到達するまで、その道を進み続けてください。あなたが恐れの道、つまり「エゴの道」を歩いてしまった時にはわかるものです。怖れの道を進めば、さらに大きな暗闇と苦痛と権力争いがあるでしょう。

今は、驚くべき時期なのです。
今の全般的な世界情勢の中で、あなたが誰かを許すたびごとに、その許しが世界に全般的な影響を及ぼします。あなたがミラクル(奇跡)を達成するたびごとに、全世界の人類の意識全体に影響を与えます。十分な数の人がミラクルマインド(奇跡を生み出すような意識)に達すると、すべての人を友人と見なし友人として接する生き方への転換(シフト)がおこり、急激な祝福すべき変化をすべての人にもたらします。

気づき
あなたがどんな経験をするのかを、気づきをもって見つめてください。
偶然はありません。あなたの魂が決めた学びのカリキュラムの一貫として、今の経験があるのです。もしあなたが今の自分に成績をつけるとしたら、あなたは自分に何点つけますか? あなたは、どのくらい意欲的ですか? あなたは、どのくらい人を許す気持がありますか? あなたは、どのくらい自分の人生に起きている出来事に自己責任をもっていますか?  あなたは、周囲の人にどのくらい敏感に反応していますか? 誰かがあなたの助けを必要としている時、もしあなたが自己攻撃をやめるとその人を救うことができるのだとしたら、その人を助けるためにあらゆる自己攻撃をやめる意志がありますか? あなたは、他人を批判するかわりに、その人のために祈ったり、その人を元気づけているでしょうか? 批判というのは、世の中でもっとも人の目をくらませてしまう要因です。 私達が、人とつながらずに人を批判してしまう理由は、その人との間の距離には痛みがあるからです。あなたがその人とつながるということは、自分が痛みを避けることよりも、相手の人の方が大切な存在であることを認めて、たとえ痛みを感じても相手とつながることなのです。相手との距離の中に痛みが存在していることもありますが、中にはあなたの痛みもあるはずです。さもなければ、あなたはもっと早く相手とつながっていたはずです。

あなたは、人生で大きなゲームをしているでしょうか?
「世界は自分を映し出す鏡である」ということを、あなたはいつも思い出しているでしょうか? あなたの世界にいるすべての人は、あなたを映し出す投影なのです。あなた以外の人はすべて、かつてのあなたを映し出しています。誰もがそうであるように、私達は自己批判し、それを心の中に抑圧して、自分の外に投影したのです。(訳注:あなたが、相手の人を「心の冷たい人だ」と知覚・認識をもったとします。その知覚・認識は、あなたがかつて自分のことを「心が冷たい」と自己批判して、その自己批判を心の中に抑圧したものが、相手の上に投影されているのです。相手が実際に心の冷たい人かどうかは、わからないのです。)
もしあなたが、「毎日が投影を癒すチャンスである」という生き方をしたならば、日々あなたは成長し続け、癒し続け、自分自身と自分の周りの世界を変化させ続けるでしょう。(訳注:投影を癒すとは、相手への投影を自分に取り戻し、相手と自分のその特徴・性質を許すこと) あなたは、自分の手にしていた批判のナイフを捨てて、すべての怒りや攻撃をやめるでしょう。あなたは、自己攻撃をやめるでしょう。そして、あなたは、マスターだけができるような効果的な行動ができるようになるでしょう。
あなたはこのニュースレターを読んだ数日後には、「知覚は投影である」ということを忘れてしまうでしょう。しかし、あなたが自分を癒し、自分の周りの世界を癒すというコミットメントをもっているならば、「知覚は投影である」ということをもっとしばしば思い出すでしょう。さらに、自分が投影し、人を批判している時に、以前よりも早く気づくことができるでしょう。そこで、自分の投影を癒すことによって、今の状況を速やかに癒すことができる力が自分にあることを思い出すでしょう。

今こそ、あなたが真実の方向へ進むことを決めて(コミットして)ください。
今月は、あなたにとっても世界にとっても、どちらの方向にしてもチャレンジがあるでしょう。あなたがテストに合格すれば、チャンス(機会)が現れるでしょう。同じように、もしあなたが、批判するという誘惑に引っかかってしまったならば、あなたはそこにあるチャンスを見逃してしまい、あなたが成功への階段を上るのが遅れてしまうでしょう。あなたが、今月をどんな月にしたいのかを、今決意(コミット)してください。もうすでに、チャレンジや誘惑やご褒美があなたを待っています。

心理学的な方法ではなく霊的な方法を使って投影を癒す簡単なエクササイズを次に紹介しましょう。

このエクササイズは単純かつ簡単で、効果があります。楽しんでください。
あなたの世界を見まわしてください。あなたの身近な人で、あなたが嫌だと思う特徴を持っている人を一人選びます。その人の特徴と同じ特徴を自分も持っていることを認識してください。(あなたが、自分はこの特徴を持っていると認識するのではなく、自分の中のこの特徴を抑圧していたならば、「あの人のようなことをするくらいならば、自分は死んだ方がましだ」と感じるでしょう。) 自分にもその特徴があるということを認めたならば、速やかにその特徴を天に預けて、あなたに代って対処してもらってください。自分でそれができたと感じた時に、心の目であなたが投影していた人を想像して、こんどはその人がどのように見えるのかを見てください。

暖かなアロハをこめて

チャック


 

ふたりずつ              レンシー・スペザーノ

久しぶりに感動的な光景を見ました。人類の河。彼等の心がぱっと開いて痛みが外にはじき出されていました。神のもとに戻る道を進む一人ひとりが、天使に助けられていました。しかし、そこは東京でした。そして、物語が始まったのは、その一ヶ月前のスイスの中世の香りが残る村でのことでした。
私達夫婦の親友である神秘家のヴェルナーさんが、ドイツから列車で8時間かけてスイスのロイクでのセミナーの最終日に参加してくれました。彼が私達のセミナーに参加してくれるといつも嬉しいのは、たとえて言えば彼のスピリチュアルな筋肉の助けをかりて私達のスピリチュアルな筋肉が強化されると、私達は新しいレベルの天の恩恵やヒーリングや理解力が得られるからなのです。
一年前にも、私は、ヴェルナーさんのおかげで、神様が天におられる時に、私達人間が物理的な宇宙で何をしているのかを遂に理解することができたのです。「ア コース イン ミラクルズ」に書かれているのは、人間が神と最初に分離したことによって現在の状態がになったのですが、分離したその瞬間に同時に、神からの解決法、問題の答が私達に与えられたということなのです。さらに、本当の意味での神からの分離というのは実際には起こり得ないことではあるけれども、まるで誰かが「もし私達が離れることができたとしたらどうだろう?」というジョークを言った時に、私達が笑うことを忘れていたようなものだと「コース」には書かれています。私達人間の意識は、「もし私達が神から離れることができたとしたら」というこの質問をじっくり考えた続けた結果この世界に着地するにいたり、いまだに質問の答を捜し求めているわけです。ヴェルナーさんは以前はカトリックの司祭をしていたこともあり、私達夫婦の本をドイツで出版している出版社をやっているのですが、ヴェルナーさんに前述の人間の意識の神からの分離のプロセスについて説明してもらって、私はやっと腑に落ちました。彼が語ったところによると、私達人間が分離というアイデアを選択したのと同時に、宇宙のビッグバンがおきて、私達が神との一体感に戻る道を見つけるための手段として物理的な世界が作られたそうです。それが私達が「ふるさと」に帰るための道なのです。

この世界で起きることは、私達自身の行動の結果であるーーつまり、私達の観念や想念や行動の結果であることは、随分前から私にははっきりわかっていました。この世で起きる痛みや苦しみは、神様の責任ではないということ。私達はすべてを神様のせいにしていますが、実はすべて私達人間の自己責任なのです。(私達は、もし自分が神様だったら、この世に痛みや苦しみを望んでいないのだから、もっといい仕事をするはずだと思うのです。)しかしながら、痛みはこの世界には必要なのです。私達は自分を傷つけるようなことをした時に、肉体が痛みを感じる必要があるのです。たとえば、火の中には手を突っこまない方が良いということを私達は学習する必要があるのです。もし、私達が痛みによって導かれなければ、すぐにでも指を失うことになってしまうでしょう。もっと大きな意味でも、私達が間違った選択をした時には、苦しむ必要があるのです。この世は、愛だけが幸せと充実感をもたらしてくれるということを発見するための私達の学びの機会にすぎないのです。私達が愛だけを選択することを学ぶための完璧な教室なのです。なぜならば、私達がある状況に対して愛以外の反応を選択するといつでも、直ぐに苦痛をともなう結果になるからです。この世は、私達が、神の平安というたった一つのことだけを心から望むことを学ぶために理想的な環境なのです。
ヴェルナーさんは、ロイクでの10日間のセミナーの9日目を私達と一緒にすごした後で、私をわきに呼んで、いつものように熱心に、興味深い情報をわかちあってくれました。彼は、最初に、この地球上の98から99%の人は、いまだに神様に背を向けていると言いました。でも、その日の午後の私のジョイニングのセッション中に参加者の50%が(その日、もしくはそれ以前に)もう一度神様の方を向くことを選択したのだと彼は言いました。彼は、とても喜んでいました。

数週間後に東京でのセミナーが始まった時に、私はヴェルナーさんが話してくれた情報を200人以上の参加者たちに伝えました。そして私は、「もしこのセミナーが終る時に、私達が100%神様の方に向いていて、主導権争いや反逆は終わりにしようと思っていたとしたら美しいとは思いませんか?」と言いました。
そのセミナーの最終日の昼休み中に、私はセミナーのスタッフと一時間のミーティングをもちました。スタッフの一人がそのセッションのフォーカスパーソンになり、彼女が一番癒したいテーマとして「神様との戦い」を取り上げました。私は、彼女に、グループの中でもっとも神様を表すのにふさわしい人を選んでくださいと頼みました。彼女は、弘美さんを選びました。私は、フォーカスパーソンに、彼女の神への反逆や怒りのすべてと、神が世界を痛みと苦しみから救ってくれなかったことを責める気持のすべてが、彼女と向こう側に立っている弘美さんとの間にあると思ってくださいと言いました。ミュージックマンが「天に戻る」テーマの音楽をかけてくれた時、フォーカスパーソンは彼女の分離感に直面してそれを感じる準備をしました。

スタッフ3人はすぐにブリス(至福感)に入りました。彼等は、明らかに、もう一度神様の方を向くという決断をすでにした人達でした。私は、そのうちの一人を彼女の「エンジェル(天使)」役になってもらい、ヒーリングのプロセスの間ずっと彼女を支えてもらいました。フォーカスパーソンが神に向かって一歩進むたびごとに、彼女は大きな感情を解き放ちました。彼女がサレンダー(身を任せること)のミラクルを経験することができて、神を受けとめ至福感に入ることができた時に、今度は彼女にもう一人のスタッフのエンジェル役になってもらい、同じプロセスを誘導してもらいました。他にもブリスに入っていた人達が同じようにしました。そして、彼等は二人ずつになって反逆から抜け出しました。一時間が終る頃には、ほとんどすべての人が自分の戦いに直面し、それを乗り越え、喜びにあふれて再び神を受け入れることができました。弘美さんは、セッションの間中ずっと神様の無条件の愛と忍耐とひとりひとりへの愛情を体現してくれました。
私は、スタッフの数人がまだ深いプロセスの途中にいることを認識して、このエクササイズはセミナー全体でするべきものであることに気づきました。午後のセッションの初めに、私は参加者全員の名札の中から一枚のカードを引きました。そして、出てきた名前は、私達の通訳の夢湧子さんの名前でした。夢湧子さんはスタッフミーティングでプロセスを終了した中の一人で、彼女はまだブリス(至福感)の中にいました。夢湧子さんがこのプロセスで神様役になると聞いて参加者達が歓声をあげました。

夢湧子さんは、天使達の一団に囲まれて、部屋の端にあったステージに立ちました。(天使の役になったのは、すでに神さまを受け入れた人達でした)私達は、まずスタッフミーティングでプロセスを始めたけれどまだ完了していなかった人達から始めました。一人ひとりに、それぞれ天使役がひとりずつついて一緒に歩き、涙と痛みの時には天使役が支えました。そして、彼等が神のもとに戻る旅を完了することができて神様に抱かれた時に、彼等は天の天使達に加わりました。彼等はブリス(至福感)の経験を分かち合って喜んでいましたが、すぐに引き戻されて「地上」に戻り、参加者を座席から引っ張り、参加者が宴会場を横切って神への長い感情的な道を移動するのを支えました。
ある時点で、私は「天国」に立ち、声援を送っている天使達に取り囲まれ、人の顔の海を眺めました。半分はブリス(至福感)の中にいて、半分は感情が爆発していましたが、全員が神様へと近づいていました。まるで命が脈動する河のようでした。「コース」の中の一行が浮かんできました。「彼らは二人ずつで天国に入るだろう」
そのセッションの後で卒業式を祝いました。夢湧子さんはアドバンストレーナープログラムから卒業し、弘美さんはマスタートレーナープログラムから卒業しました。私は、今日起きたことのシンクロニシティー(共時性)、そして、弘美さんと夢湧子さんが、神の教師としてのポジション(位置)についたことが明白だったことはよかったです。

※大空夢湧子さんのサイトはこちら